印鑑は買うもの。そう思っている方にこそ触れてほしい。「はんこ屋さんゴッコ」は、丸印、角印を自分好みに作ることが可能で、専用のインクジェットフィルムを1〜3分ほど日光に当て、水で洗い流すと製版が完成。台につければハンコになる。
開発したのは、東京都足立区で特殊印刷を手掛ける『安心堂』の丸山寛治さん。昭和15年生まれの丸山さんは大学卒業後に証券会社に勤めたが、空襲の焼け跡から鍋や釜を拾い出して修理する鋳掛け屋に憧れた幼少期の記憶を忘れなかった。そして会社を辞め、ものづくりの道へ。「教わったことをやるのではダメ。自分の発想だからこそ進化していく。気づかないところに、困っている人は必ずいる」。ものと向き合い、工夫を凝らす。
手書きかパソコンでデザインした名前や住所を、ハンコにできるキット。丸山さんは会社がある足立区の子どもたちにワークショップでこの楽しさを伝えるほか、「あだち新製品開発講座」で講師を務め、思いをカタチにするお手伝いをしている。「いつも楽しそう。父のようになるのが目標です」とは、娘の侑子さん。印刷技術、デザインが光るパッケージにも注目!
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「はんこ屋さんゴッコ」●5800円(安心堂 hanko-gokko@anshindo.tv)
■「ソトコト」2013年8月号より
(文/久保田真理 写真/松下二郎)
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