リノベーション・スタイル

<61>DK一体型の細長いキッチンカウンター

  • 文 石井健
  • 2014年4月2日

 小峯さんご夫婦(夫31歳・妻33歳)
 東京都目黒区
 築44年/58.32m²
 工事費800万円

 部屋に入ってまず目を引くのが、細長いキッチンカウンター。まるでレストランのカウンター席のようです。端には4人がけできるようなテーブル部分もあり、様々なシーンに対応できます。

 DK一体型のカウンター席にしたのは、細長いLDKのスペースを有効活用するため。コンパクトなのに、ゆったりしています。

 LDKの天井は黒くペイントしました。絵の飾り方や小物使いが上手なので、マニッシュですが暗い雰囲気はありません。むしろ若さあふれる、という感じです(笑)。夜は照明を落とすと天井が消えるので、意外と落ち着くんですよ。

 LDKの隣は、寝室とウオークスルークローゼット、そしてお風呂やトイレ等の水回りです。LDKと寝室を区切る壁は、バルコニー側がオープンになっているので、そちらから出入りできます。窓側はインナーテラス兼ワークスペースで床はタイル。寝室からは黒いカーペットに切り替わっています。本当は、寝室側の天井は白くペイントするはずでしたが、途中でおふたりの気が変わり、コンクリートのままになりました。

 玄関は自転車2台を置くため、かなり広いスペースをとっています。家に上がってすぐ左側にはちょっとしたスペースができたため、ここはセカンドリビングに。座椅子やローテーブルを置き、くつろげる空間ができました。玄関との仕切りにはスモーク系のシートを貼ったガラスを使用しています。圧迫感を出さずに、プライベートな雰囲気を感じさせるためです。このスペースは、将来的には壁で仕切り、一つの部屋として独立させることも可能です。

 この物件は渋谷からもほど近く、最寄り駅から徒歩1分という好立地。仕事にも遊びにも熱中したいという若いご夫婦にはぴったりです。将来賃貸に出すにしても、売るにしても、すぐに住み手は見つかるはず。この周辺でこれくらいの家を借りるのでしたら、中古物件を安く購入してリノベーションした方が結果的には安くあがります。普通に働く20~30代でも、ちょっと考えれば肩肘張らずにこういう暮らし方ができるんですよ。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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