リノベーション・スタイル

<62>風と光と「グリーン」のあるオアシス

  • 文 石井健
  • 2014年4月16日

 [KEIDAS]
 Nさん(40代)
 東京都大田区
 築6年 / 51.72m²

 この物件は比較的新しいマンションで、三つの空間が鎖状にゆるやかにつながっているような間取り。それぞれの空間に大きな窓があり、自然光がたくさん入ってきます。そんな空間なので、風や光を感じられるような「グリーン」をテーマに空間を作って行こうということになりました。

 Nさんは当初から「開放的なバスルームが欲しい」とおっしゃっていたので、光をたくさん取り入れられるよう、バスルームに両開きの大きな窓をつけてリビングとつながるようにしました。

 そこにグリーンがあったらもっと気持ちいいんじゃないか。そう思い、窓の上にグリーンを置くプランを提案しました。窓の棚の中にプランターを組み込み、育てやすい植物を選んで上からグリーンを垂らすのです。まさにグリーンのカーテン。バスルームが、光と風と緑あふれる “KEIDAS”(フィンランド語でオアシスの意)になったようなイメージです。

 インテリアの色は、グリーンがきれいに見えるかどうかを基準に選びました。バスルームや洗面所のタイルは淡いグレー、キッチンや部屋全体は白や落ち着いた色の木目で統一しています。

 今でこそ、無印良品などでも壁面緑化の商品を出していますが、設計当時はあまり一般的ではありませんでした。なので、設計段階で植栽も一緒に考えていったんです。この部屋のグリーンは、いわば“空間化されたグリーン”なんです。

 築浅の物件なので、共有部はきれいで充実しています。床や配管など使えるものは継続利用しつつ、自分の好きな空間を作る。こんないいとこ取りも、リノベーションの醍醐味です。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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