渡辺有子 ちいさなこだわり

フォーマルも自分らしく

  • 文 渡辺有子 写真 五十嵐隆裕
  • 2014年6月3日
  

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 週末の晴れやかな日に親戚の結婚式がありました。友人たちが結婚するときはお披露目パーティーのようなラフな形式が多く、じつはこれまで、きちんとした結婚式に出席したことがほとんどありませんでした。

 さて、どうしよう!?  何を着ていこうか? バッグは? ご祝儀は? ご祝儀袋、素敵なものってないのかな?

 情けないことに、この歳になっても冠婚葬祭にまつわることは、わからないことだらけ。母に電話をして聞くこともしばしば。昔ほど冠婚葬祭マナーも厳しくないような気もしますが、どこまで崩していいものやら……。

 というより、そういう時でも自分らしいスタイルってないものかな、と思うのです。そろそろ、きちんとしなくてはいけない年齢なのですが、まだまだ課題が多いと感じる部分。でも、そういうことがあるたびに、考えながら進むのはいいことだなぁとも思います。

 今回は夫の従妹の結婚式。楽しみな気持ちで準備をしました。そして、いつも「もう少しいいデザインのものはないのかなぁ」と思っていたご祝儀袋を自分で折る、という機会に恵まれました。

 素敵な手漉(す)き和紙の半紙や紙幣包みなどを扱う「shop様方堂」。“進物をなぜ白い和紙で包み、水引で結ぶのか”を研究する「折形(おりがた)デザイン研究所」の直営店です。グラフィックデザイナーの山口信博さんと山口美登利さんが主宰しています。

 結婚式にふさわしいものはどんなものか尋ねてみたら、美登利さんが「せっかくだから、自分で折ってみない?」と。自分で折るなんて思ってもみなかったことです。

 まずは手を清め、姿勢を正します。そして、自分で選んだ和紙を折っていきます。クルクルと折りやすい方向に回したりしてはいけないそうで、なんだか神聖な儀式のよう。ひと折り、ひと折り、集中しながら折る。祝う気持ちになっているその時間こそが、とても大事なことのように思いました。

 そして、なんと水引まで結ぶことができました。とはいっても、ほとんど手を取ってもらいながらでしたが……。できあがると、なんとも愛おしい気持ち。心を込めるってこういうことなのだなぁと思い、とてもよい体験ができました。

 折形デザイン研究所では折形教室などもしていて、実際に習うことができます。興味のある方はぜひ!

 さて、素敵な包みができたら、今度は自分の身の回りです。洋服に合わせてアクセサリーも用意しておきたいもの。最近、気に入っている「shuo」というブランドは冠婚葬祭をテーマにしています。結婚式には、少し大きめのパールのリング、ロングネックレスをサラリと身につけて、大人っぽくというのもいいかもしれません。

 「普段はピアスでも、こういう時はイヤリングも清楚な感じがして、おすすめ」とアドバイスをくれたのはshuoのデザイナーの星芽生さん。なるほど! 

 そして、大切に持っていきたい祝儀袋を包む、袱紗(ふくさ)も用意しておきたいものです。優しい色合いで手触りのよい生地のshuoの袱紗は、色を選べば慶弔両用にもできるそう。やはり、ひとつは持っておかないと、ですね。

 フォーマルな場でもいつもの自分らしくいられるように、少しずつマナーを習得して、いざという時に慌てないようにしたいなと思います。

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PROFILE

渡辺有子

渡辺有子(わたなべ・ゆうこ)

料理家。素材の味を生かした、やさしくシンプルな料理が人気。季節を大切にしたていねいな暮らしぶりや、センスある着こなし、器づかいでも注目を集める。近著に『衣・食・住 おとなの備え』(主婦と生活社)、『野菜料理100皿』(家の光協会)、『春夏秋冬、ストウブの料理』(学研パブリッシング)、『作りたい、食べたい、12ヵ月のシンプルレシピ』(幻冬舎)、『すっきり、ていねいに暮らすこと』(PHP研究所)など。


五十嵐隆裕(ゴーニーゼロ)
takahiroigarashi.tumblr.com


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