リノベーション・スタイル

<70>シンプルな白基調に、西海岸の風を

  • 文 石井健
  • 2014年6月11日

  [ritmico]
 Sさん夫婦(夫36歳、妻35歳、長男3歳)
 東京都目黒区
 築40年 / 54.62m²
 工事費900万円

 テーマはずばり“Cooking & Surfing”。サーフィンが好きな旦那さんと料理が好きな奥様のだったので、この二つを軸に全体を組み立てていきました。

 まず必要だったのは、サーフボードの置き場所。サーフボードは大きくてかさばるので、都内のマンションの場合、壁にかけることがよくありますが、エントランスに広めの土間(=ワークスペース)をとれたので、そこをサーフボード置き場にしました。

 キッチンは部屋の真ん中に設置し、両側から出入りできるようにしています。テーマカラーの白に合わせて、白いモザイクタイルをところどころ使いました。カウンター下はオープンになっているので、自分で使いやすいようにアレンジできます。

 おふたりはモノも結構お持ちだったので、キッチンの裏を納戸にして収納もたっぷり確保。センターコアにしたので、キッチンを中心にして、部屋をぐるりと1周できます。

 バスルームやトイレ、洗面所などの水回りは、玄関からリビングに向かう廊下の左側にまとめました。

 寝室も水回り側にあります。ベッドを置くだけでいっぱいになってしまうコンパクトな空間ですが、適度なこもり感があります。扉や壁を付けずに、仕切りはカーテンにしたので閉塞(へいそく)感はありません。普段はオープンにしておいて、お客さんが来たときにだけ目隠しできます。

 また、おふたりはモノを飾るのがお好きだったので、リビングや玄関、寝室など、あちこちに飾り棚をたくさん作りました。

 小物やサーフィン、カーテンの風合いや、回遊性のある間取りのせいなのでしょうか、どことなく西海岸の風が吹いているようですよね。シンプルな白い空間だからこそ、住んでいる人の趣味や空気感が醸しだされてくるのかもしれません。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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