リノベーション・スタイル

<74>3mのカウンターと30畳のLDK

  • 文 石井健
  • 2014年7月9日

  [jiu ba]
 Kさん一家(夫41歳、妻42歳、長男4歳)
 東京都渋谷区
 築43年 / 85.19m²
 工事費1330万円

 代官山にあるレトロなマンション。奥様は昔住んでいたことがあり、彼女のご両親は以前からずっと住んでいる場所。出産を機に奥様の実家の近くで物件を探していたら、たまたま同じマンションに空室が出て、購入することになったそうです。

 リノベーションをする際に全体のイメージを決めたのは、ご主人が独身時代から大切にしていた、JBLのパラゴンというスピーカーのレプリカでした。実物は家具のように大きいのですが、そのミニチュア版が日本で売られているのです。そのウオールナットの木の色に合わせて、部屋全体のカラーリングを決めていきました。

 おふたりから要望があったのは、「広くて使いやすいキッチン」。おふたりとも料理が大好きで、毎週末のように大勢の友達が遊びにくるというのです。

 そこで、部屋の中心には長さ3メートル以上の対面カウンターのキッチンを置き、壁側にはそれと平行してオープンの収納棚を設置しました。すぐ手に取れるため、棚の奥行きは浅めです。普段使うものはすべてここに出しておき、使わない物は下の棚などにしまっておくことにしました。調味料やお酒などもすべてオープン収納です。

 カウンターには食卓側からも引き出せる棚があり、収納力は抜群。お客さんが自らお皿などを取り出せるメリットもあります。

 10人くらいのお客さんを迎えるのはしょっちゅうということで、LDKは30畳近くとりました。昔の応接室のような感じですね。リビングだけは絨毯(じゅうたん)にして床暖房をつけています。お客さんが多いときには、そのまま座ることもできます。

 夜、ウッドブラインドをひくと雰囲気ががらりとかわり、さらに落ちついた感じになります。

 キッチンを中心に据えた住まい。おいしいもの、居心地のいい場所には、自然と人が集まって来るでしょう。

リノベーションの写真 つづきはこちら

[PR]

PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

&wの最新情報をチェック


&wの最新情報をチェック

Shopping