リノベーション・スタイル

<75>築26年 ショップのような住居兼仕事場

  • 文 石井健
  • 2014年7月16日

[LINDEN]
 Kさん夫妻(夫27歳、妻32歳)
 東京都世田谷区
 築26年 / 56.16m²
 工事費 約800万円

 2004年に設計した部屋で、昨今のスタンダードとなった“リノベショーン”の走りと言えるでしょう。

 Kさん夫妻は世田谷のこの地域がもともとお好きで、エリア限定で物件をさがしていました。見つけたのは築26年の中古マンション。Kさんはウェブデザイナーで、自宅で仕事をしていたため、ワークスペースも兼ねた部屋造りをすることになりました。

 目指したのは“ショップのような住まい”です。部屋はシンプルにして、インテリア好きの奥様が好きなものをディスプレーできるようにしました。

 間取りは3室をLDKのワンルームに。広々とした空間をワークスペースやリビングダイニングにして、ゆるやかにゾーニングしました。

 シンプルですが、素材は凝っています。玄関の壁はハードなイメージのブロック、寝室とリビングを仕切る壁にはレトログラスを使っています。ちょうどこの頃、イタリア製のホーローのバスタブ“カルバデイ”が日本に入ってきたので、風呂にはそれを使いました。ヨーロッパでシェアNO.1の“カルバテイ”は高級ホテルなどでも使われているんですよ。

 ワークスペース横の本棚は半分オープン、半分クローズです。最初に何をどれくらい、どういう形で収納するかを考えていたので、2人の生活にぴったりなものができました。

 キッチンはコンパクトながら使いやすいL字型。洗って、切って、焼いてという一連の作業がスムーズにできるようになっています。配管の関係で、一段床が上がっています。

 当時は住み始めたばかりだったので、モノがあまりありませんが、徐々に業務用の冷蔵庫を置いたりと、ショップのような様子になっていきました。

 インテリアで世界観を出す場合は、この部屋のように“ハード面”はシンプルで無骨なくらいがおすすめです。そうすることで、インテリアの装飾が生きてきます。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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