リノベーション・スタイル

<85>光ふりそそぐガラス張りの浴室を2階に

  • 文 石井健
  • 2014年10月1日

 [hippo]
 Tさん一家(夫42歳・妻41歳・長女5歳)
 東京都港区
 築33年 / 120m²

「スパのようなお風呂が家にあったらなあ」。そんなことを夢見る人も多いのではないでしょうか。Tさんの希望がまさに、「リゾートのようなお風呂が欲しい」。というわけで、部分的にリノベーションしました。

 部屋はメゾネットタイプのマンションです。浴室のあった2階のフロア全体を「リラックススペース」ととらえ、浴室も含めた居住環境として設計し直すことにしました。

 2階の入り口は玄関のように見えますが、部屋の中にあるあがり框(かまち)のような存在です。ここでスリッパを脱いで浴室へ入ります。

 2階へ上がる階段部分から石に改装したので、階段を上っていると、家の中にいながら、いったん外へ出て、違う家へ入っていくような気分になります。

 浴室は部屋の中で一番日当たりのいい場所に置きました。自然光が燦々(さんさん)と降り注ぎ、気持ちのよい空間です。全面ガラス張りですが、後でカーテンもつけたので、気になるときはカーテンを閉めて個室のようにすることもできます。

 浴室の壁は「ナチュラルロブソン」という種類の石を使いました。高級マンションやホテルのエントランスで使われることが多く、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出せます。バスルームの器具は、Tさんがあちこちのショールームに通って、一つひとつ吟味して選んだものを置いています。

 部屋全体のフローリングは、スパを意識してナラの染色に。浴室の出入り口だけタイルを貼りました。洗面所もゆったりと設計しており、入浴を楽しむだけでなく、前後の時間も気持ちよく過ごせるようにと考えました。

 既成概念にとらわれることなく、少し発想を変えれば、自宅にもスパのような空間をつくることができるのです。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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