リノベーション・スタイル

<86>廊下をつくらず、洗面所もオープンに

  • 文 石井健
  • 2014年10月8日

 [g'appa]
 Aさん一家
 東京都昭島市
 築27年 / 78.28m²

 L字型の間取りで、バルコニー側に大きな窓があります。そこで、日当りのいい場所にダイニングやキッチン、リビングを配置し、玄関からダイニングへつながる場所に水回りや寝室をまとめました。

 玄関から中へ入るとすぐにプラベートゾーンがあり、そこを抜けてからパブリックゾーンへ入ります。通りすぎるだけの廊下をつくるのはスペースがもったいないので、部屋を突っ切って行くというイメージです。

 洗面所はオープンにしてベッドルームと一体にしました。ベッドルームに洗面台がある感じです。玄関からこの部屋に入り、ダイニングへつながっていくので、ベッドが置いてある側は「フェルトーン」という布製のカーテンで仕切れるようになっています。

 普段はカーテンをあけて広々と使い、お客さんがいらっしゃるときは、カーテンをひいてプライバシーを確保できます。廊下をなくすことで、空間を有効活用しました。

 リビングのフローリングはパイン。家具や建具、雑貨などもそれに合わせて同じ系統のものを組み合わせ、ナチュラルな雰囲気でまとめました。

 和室の畳も明るい色を使い、全体の雰囲気になじませています。ただ、ここの壁だけ黒にペイントしたことで、アクセントとなって全体を引き締めています。

 また、自転車置き場がほしいとのことだったので、エントランスの土間を少し広めにして、そこに置けるようにしました。

 標準的な間取りですが、ゆったり使うところと省略するところを組み合わせ、メリハリのあるリノベーションになっています。

リノベーションの写真 つづきはこちら

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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