リノベーション・スタイル

<94>予算400万円でも、好みのテイストに

  • 文 石井健
  • 2014年12月3日

 [K邸]
 Kさん(35歳)
 東京都 築11年 / 63.12m² / 工事費 410万円

 Kさんは、最初から「予算は400万円」と決めていました。その中で、もともとお持ちだった“TRUCK FURNITURE”や“journal standard Furniture”“ACME Furniture”といった家具に合う部屋に変えたい、と。

 まず大きく変えたのは、空間のつながりです。窓が3面ある好条件の部屋を生かし、壁をなくして建具をガラスの引き戸に交換しました。すべての扉をあけると、明るくて広いワンルームになります。そして床は既存のフローリングの上に木材のフローリングを貼り、壁は塗装クロスに。家具の色に会うように巾木は取りました。和室だった部屋は洋室のベッドルームにしています。

 これだけで雰囲気はかなり変わっていますが、予算は400万円あるので、もう少し手を加えられます。

 そこで、押し入れだった場所をワークスペースにし、リビングには本棚を造作しました。キッチンにはほとんど手を入れていませんが、昔の外装用の青いタイルを貼ったことで、アンティークな雰囲気になっていますよね。

 空間のつながり、フローリング、壁といった大きなところと、建具や取っ手など細かいディテールを変えると、かなり雰囲気は変わります。

 自分の世界観にあわせて部屋を変え、好きなものを置くと、既成の住宅にはない空気感を出すことができます。スタイリングを変えるだけであれば、300万円あればできるものなんですよ。コストパフォーマンスの高いリノベーションですね。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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