リノベーション・スタイル

<97>ワークスペースに夫婦それぞれの空間

  • 文 石井健
  • 2014年12月24日

 [有田邸]
 有田さんご一家(夫38歳・妻38歳・長女4歳)
 東京都世田谷区 築37年/71.82m²/総工費 1250万円

 ご主人さまはファッション関係のお仕事をなさっている方。趣味と仕事がシームレスで、ご自分の世界観を持っています。そんなセンスがそのままインテリアになっている事例です。

 最初にこちらから提案したのは2案。LDKとベッドルームをひとまとめにして、ワークスペースを切り離し、パブリックとプライベートを分ける案。もう一つは、LDKとワークスペースをひとまとめにして、ベッドルームを切り離す案。最終的には、LDKとベッドルームを隣り合わせにし、ワークスペースを切り離すことにしました。

 ワークスペースの中は、ご主人と奥様それぞれの空間を造るため、真ん中で区切りました。仕事柄洋服をかなりお持ちなので、ワークスペースはクローゼットも兼ねています。壁側には前後高さをずらして大量の洋服を架けられるオープンクローゼットを設置。まるでショップのように、色別素材別にずらりと洋服が架けられています。コレクションと収納を兼ねているので、この家には“闇の収納スペース”がありません。

 LDKはモミザのフローリングで、床から梁まで一面の本棚があります。写真集や雑誌など大型本が多かったので、大きめの仕切りになっています。ダイニングテーブルの脇にある赤いキャビネットが印象的ですよね。テレビを置く場所はなく、必要なときに出してきて、床にそのまま置いていらっしゃるようです。

 寝室は本棚の後ろ側の部屋にあります。夫婦用と子ども用の部屋をガラスブロックの壁でゆるく仕切りました。玄関フロアのドアは、ご主人の希望でアンティークガラスに。玄関側はピンクに、部屋側は黒くペイントしています。

 住み手の世界観が部屋の随所に生かせるのは、リノベーションならではの醍醐味です。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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