リノベーション・スタイル

<101>IHコンロを埋め込んだダイニングテーブル

  • 文 石井健
  • 2015年3月25日

 [H邸]
 Hさん一家(夫36歳、妻30歳)
 東京都練馬区 築16年/65.95m²/総工費 1350万円

    ◇

 若いご夫婦の物件です。明るくて友達も多く、人生を楽しんでいるおふたりは趣味も多く、リノベーションでもやりたいことがたくさん。

 スケボー、スノボ、ギター、音楽制作が趣味のご主人は、それらを置く場所がまず必要でした。奥様はマリメッコが大好きで、料理が趣味。好きな食器を飾る場所や広いキッチンが欲しいとのことでした。使いたい素材も「レンガ、ヘリンボーン、スチール、ガラス扉、有孔ボード……」などもりだくさん。

 一方で、ともに片付けが苦手という問題点がありました。

 そこで、やりたいことを整理しながら、できるだけ希望に沿うプランを考えました。できあがったのはまるでショップのようなおしゃれな空間です。

 まず玄関から入ると、青い絨毯(じゅうたん)を敷いた広いエントランスホールがあります。この壁に有孔ボードをかけ、ご主人のギターやスケボー、レコードなどを飾って収納できるようにしました。

 LDKに入るには三つの入り口があります。右側には黄色いレトロガラスを使ったスチールサッシがあり、そこから入ると右手が洗面所、左手がキッチン。真ん中のスイングドアがついたアーチ型の入り口から入ると、キッチンへ。左側から入ると、ヘリンボーンの床とレンガの壁があり、壁付きのワークスペースがある廊下を通ってリビングへとつながります。

 LDKはすべてヘリンボーンの床にしました。部屋の中心はキッチンです。ダイニングテーブルとキッチンをコの字型につけたので、広々と使えます。

 このダイニングテーブルはちょっと面白くて、真ん中にIHコンロを埋め込んでいるんです。おふたりが鍋好きということで、作ってみました。コンロの隣に埋め込んだガラスタイルは鍋敷きのようにも使えます。いちいちガスコンロを出す必要がなく、ふだんも邪魔にもなりません。

 テーブルでコーヒーを淹(い)れたり、料理の仕上げをテーブルで、なんて使い方もできます。このIHは3万円くらいで意外と安いし、おすすめです。

 収納はテーブルの下やベンチの下などたっぷりあります。こちらに引っ越してから苦手な片付けができるようになったとのこと。夢の空間を実現しつつ、実用的です。若い夫婦らしい部屋になりました。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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