リノベーション・スタイル

<103>タイルとフローリング半分ずつの部屋

  • 文 石井健
  • 2015年4月22日

 [M邸]
 Mさん夫妻(夫40代、妻30代)
 埼玉県和光市 築31年/79.54m²

    ◇

 ご夫妻の要望はとてもシンプル。ふたりの生活の中心は食なので、充実したキッチンと広いLD、そしてたっぷりの収納がほしい、とのことでした。

 マンションの設計事情で水回りの大きな移動ができなかったので、まずはキッチン・ダイニングを中心に再構成し、L型のLDKに。そのまわりに主寝室や子ども部屋、水回りを配置していったので、間取りとしては比較的オーソドックスなものになりました。

 そこで、デザイン的な仕掛けとして、キッチン・ダイニングとリビング側で素材をきっぱりわけると面白いのでは、という提案をしました。実は同じマンションの別物件「zebra」でもやっています。

 Mさんご夫妻も面白がってくださり、部屋の半分をタイル、半分をフローリングの斜め張りにすることになりました。キッチン・ダイニング側の水回りがタイルで、リビングがフローリングです。タイルはキッチンの壁まで立ち上がっています。

 タイルとフローリングは廊下にも続いているので、タイルの床をたどっていくと、トイレやお風呂など各部屋へつながっていきます。個室が廊下に“にじみ出ている”ような感じです。

 キッチンはかなり広々としていて、キッチン&ダイニングのテーブルは全部で4.3mほどあります。壁側の棚はモノを置くこともできるし、ちょっとしたワークスペースにもなります。

 ちなみに部屋のテーマカラーはブルー。壁や棚などいろいろなところにブルーが隠れています。このブルーをいかにきれいに見せるかということから、フローリングやテーブルなどの木の色を決めていきました。逆にトイレはブルーの補色のオレンジです。

 オーソドックスな間取りだからこそ、ちょっとしたデザインの遊びが生き、バランスがとれた部屋になりました。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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