リノベーション・スタイル

<115>築18年、使っていない「倉庫」を整理した

  • 文 石井健
  • 2015年10月7日

 [U邸]
 Uさん夫婦(夫53歳・妻50歳)
 東京都三鷹市 築20年/67.83m²/総工費 1430万円

    ◇

 使っていない個室が、“倉庫”になってしまっていることってよくありますよね。それは本当にもったいない。収納を効率よくし、必要なものを整理して、部屋を最適化すれば、もっと心地よい暮らしが手に入ります。

 今回ご紹介するのは、新築でマンションを買い、18年暮らしてリノベーションに踏み切ったUさん夫婦のケースです。リノベーションの理由は、「もう飽きた」ということも大きいみたいですが(笑)、もう一つは、「効率的にスペースを使いたい」ということ。3LDKにご夫婦で暮らしていましたが、個室が多く、一部屋が“倉庫状態”になっていました。

 そこで、提案したのは、水まわりをセンターに集めて回遊性を作り、廊下の壁側はすべて収納にするというプラン。これまでは中心を通る廊下を挟んで両脇に個室がありましたが、回遊性をつくると、動線は短くなるのに部屋のシーンが増え、いい意味で歩く場所が増えていきます。

 寝室は最小限の大きさにしてクローゼットと一体型にしました。それ以外のスペースはすべてLDKに集めたので、11.7帖のリビングと5.1帖のダイニングキッチンが一緒になった広々とした空間が生まれました。使っていた部分と使っていなかった部分を整理すると、空間が生き返ります。

 この機会に素材も吟味しました。珪藻土、タイル、レンガタイル、ヘリンボーン……。Uさんたちが使ってみたかったという素材を、あちこちにちりばめています。

 “寄せて集めて、必要なところは広く。いらないところはコンパクトに”。王道といえば、王道のリノベーションですが、こうすることで20年近く住んだ家もまた新しい家に生まれ変わります。新築マンションを買って、その良さを享受しつつ、さらに住み続ける選択をするときは、リノベーションという方法があります。家の二毛作的な楽しみ方ですね。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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