リノベーション・スタイル

<116>気分的には、ほとんど戸建て

  • 文 石井健
  • 2015年10月21日

 [K邸]
 Kさん一家(夫30歳・妻30歳・長男2歳)
 神奈川県 築15年/76.32m²/総工費 1,100万円

    ◇

 「庭が欲しいからマンションを買う」。一見、「?」とクエスチョンマークが浮かんでしまいそうですが、都内で庭が欲しいなら、マンションの1階がおすすめです。いまどき、都内で戸建てを買っても庭がある家なんてほとんどありません。その点、マンションの1階なら庭付きのケースがよくあるんです。

 こちらは、41m²の専用庭付きマンション。テラスやウッドデッキまであって、気分的にはほとんど戸建てです。築浅の3LDKで、もともとの間取りもそれほど悪くないのですが、Kさんご夫婦は自分たちのテイストに合わせて暮らしをカスタマイズしたい、とリノベーションをすることに。

 ゾーニングはあまり変えませんでしたが、新しく2つのスペースを造りました。一つは、キッズスペース。子供部屋はそれとは別にあるのですが、和室をつぶし、あえてプレイルームのような空間を造りました。緑の絨毯は芝生、天井の青は空、登り棒は木……というようなイメージです。壁一面、黒板塗装にし、ハンモックも吊るしました。子どもも大人もワクワクする空間ですね。

 もう一つは、ワークスペース。最近は造る人が多く、デフォルトとして始めからあった方がいいんじゃないかとさえ思います。今回はキッチンの裏に造りました。窓をつけて自然光を取り入れながらも、適度なこもり感のある空間です。

 キッチンの壁の黄緑色をはじめ、部屋のあちこちには明るい色がペイントされています。玄関の一部には、サブウェイタイルが貼られていて、電動アシスト自転車置き場になっています。玄関の引き戸を閉めると全身鏡が出てくる仕掛けも。部屋全体に遊び心やからくりがあり、子どもと過ごす毎日がより楽しくなりそうです。

 都心から少し離れた郊外には、今回のような築浅で広いマンションがあります。家族で長く住み続けるときには、そんなマンションをリノベーションするのもいいですね。繰り返しますが、おすすめは“1階庭付き”です。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から600件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。また「賃貸アパート改修さくらアパートメント」(東京・経堂)で2014年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)、『MUJI 家について話そう』(部分監修)、『リノベーションでかなえる、自分らしい暮らしとインテリア LIFE in TOKYO』(監修)。
ブルースタジオへのリノベーションのご相談は、隔月開催のセミナーや、個別相談で承っています。

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