リノベーション・スタイル

<特別編1>井の頭公園近くに、家族5人で広く住む工夫

  • 文 石井健
  • 2016年1月6日

家族のコミュニケーションを最優先に考えた空間構成のLDK

  • 家族のコミュニケーションを最優先に考えた空間構成のLDK

  • LDKに面した天井まで達しない高さの壁と収納の裏が、就寝スペースと子供書斎スペース

  • 就寝スペースと子供書斎スペース

  • リビング壁の一面は造作本棚。センターテーブルは今のところレゴ専用

  • 人造大理石のダイニング・キッチンテーブルはダブルベッドほどの大きさ。調理、食事、宿題、お絵描き、工作、パン作りなど、家族のアクティビティーの中心

  • before

  • after

 [K邸]
 ケイジさん一家(夫婦+子ども3人)
 三鷹市 築25年/70m²

    ◇

 明けましておめでとうございます。さて、1月は新春特別編として、2回にわたりブルースタジオのスタッフの家をご紹介したいと思います。まず第1回は、アカウントマネージャーのケイジさんです。

 ケイジさんは子どもが3人いる“イクメン”スタッフ。もともと住んでいた賃貸物件が吉祥寺にあり、長男はすでにそこから保育園に通っていたため、引っ越し後も通える範囲で中古物件を探していました。

 見つけたのは、駅から徒歩10分、井の頭公園近くの好条件のマンションです。築25年の旧耐震物件でしたが、壁式構造ですべての部屋が同じ間取りになっていて構造が安定していたため、それほど不安はなかったと言います。さらにこの家は借地権のため、まわりのマンションより割安で、エレベーターがなく、管理費も比較的安かったのが決め手になったそう。

 ただひとつ、問題だったのは面積。70平米ありましたが、5人で住むには少々手狭です。そこで考えたのが、「個室はほとんど作らない」というプラン。共働きなので、当初から家では家族みんなで時間を共有したいと考えていました。

 最終的にできたのは、完全個室はひと部屋のみ、広々としたLDKに家族みんなが集うという家です。LDKの半分は天井まで達しない高さの壁と収納でゆるやかに仕切り、就寝コーナーと子ども書斎コーナーを造りました。就寝コーナーにはベッドマットを敷き、今は親子5人で雑魚寝をしているそう。

 キッチンカウンターを兼ねるダイニングテーブルはダブルベッドくらいの大きさがあり、親が料理しているときに、子どもたちはここで宿題などをすることができます。

 将来、子どもが大きくなったら就寝スペースを3つに仕切り、子ども部屋にすることもできます。ちなみに子どもたちが独立した後のスペースの使い方もシミュレーションしているとのこと。

 子どもたちが小さい頃は家族みんながいつも一緒に。大きくなったら子ども部屋を作り、独立したら夫婦二人の生活に……。最初から個室をむりやり造るのではなく、ライフステージに合わせて変えていけばいい。そう柔軟に考えていくと、物件選択の可能性が広がります。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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