リノベーション・スタイル

<126>目黒川沿いの物件、どの部屋から桜を見たい?

  • 文 石井健
  • 2016年4月13日

光溢れるリビングダイニングは景色の取り入れ方に一工夫

  • 光溢れるリビングダイニングは景色の取り入れ方に一工夫

  • 強度と耐久性を持ったナラ材を採用。時間が経つにつれて味わい深い雰囲気に

  • 木製FIX窓から差し込む光は玄関も明るく照らします

  • インテリアスタイリングもブルースタジオで監修

  • 美しさと機能性を兼ね備えたTOKYO*STANDARD オリジナルキッチン

  • 踏み心地の気持ちよい天然石タイルは、玄関から続けて貼りました

[ステラレジデンス中目黒]
 東京都目黒区 築19年/45.23m²/総工費 非公開

    ◇

 これまでの連載でご紹介してきたように、中古物件のリノベーションをするときは、ほとんどの方が物件探しから始めます。ただ、世の中にはリノベーション済み物件というのもあり、思わぬところでいい立地の部屋や、コストパフォーマンスのよい住まいを手に入れられることもあります。

 今回はそんな中でも、ブルースタジオが中目黒の目黒川沿いのマンションで手がけたリノベーション済みの物件をご紹介します。

 この部屋のテーマは、「暮らし方にあわせて変わる住まい」。目黒川は桜の名所として有名ですが、どの部屋から桜を見たいか、どこで食事をしたいか、どこで仕事をしたいか、というのは人それぞれです。そこで、あらかじめ3パターンの暮らし方を想定し、家具や小物の配置で模様替えができる部屋を作りました。

 おおざっぱにいうと、部屋の真ん中に壁と窓があり、大きく二つの空間に仕切られています。玄関から入って右側がトイレとお風呂。床は玄関から真ん中までが天然石で、その奥はスギ板のフローリングです。

 さて、この空間をどう使うか。まず、パターンAは、「ひろびろLDK」と名付けました。眺めのよいフローリングのエリアをLDKにし、ベッドスペースを玄関側の天然石エリアにもってくるスタイルです。ベッドスペースは家具などで仕切れば、適度なこもり感も出ます。

 パターンBは「充実ワークスペース」。家を事務所にしたり、在宅勤務をする人におすすめです。玄関から半分の天然石エリアを事務所やワークスペースとし、フローリングエリアをLDKとベッドスペースとして使うというもの。要は部屋の真ん中より玄関側がパブリックスペースで、もう半分がプライベートスペースとする考え方です。

 そしてパターンCは「玄関あければそこはカフェ」。玄関側の天然石エリアにダイニングを持ってきてカフェ風にし、フローリングエリアにリビングとベッドルーム、ワークスペースなどをもってくるもの。

 こんな三つのパターンを想定して設計したこのお部屋。大きさは50平米くらいですが、それ以上に広く感じられます。

 4月末まで見学できますので、興味があったら花見のついでにのぞいてみてください(要問い合わせ)。ここだけに限らず、リノベーション会社では、ショールームを持っている場合があるので、実際に足を運んでみると、実感がつかめるのでおすすめです。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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