有子と友里 往復書簡

<22>寒い時期だからこその、鍋もの・汁もの

  • 文・写真 野村友里
  • 2017年1月6日

牛肉のうまみとネギの甘みが溶け合う、すきやき

  • 牛肉のうまみとネギの甘みが溶け合う、すきやき

  • きのこたっぷりお鍋

  • おでんには、ぜひ牛スジを

  • お餅のお布団をかぶせたような、温綿椀

  • ブリのみぞれ鍋

  • ブリのみぞれ鍋

  • 真空管アンプとスピーカー。いい音が部屋中に響き渡ります

  • 豚しゃぶ

  • 〆はラーメンで

渡辺有子さんの手紙から続く

    ◇

 有子ちゃん、明けましておめでとうございます。

 今年はどんな出会いとおいしい瞬間、時間が待ち構えているのか? 楽しみな年になるといいですね。そして、何よりも健康で。

 それにしても、有子ちゃんが前回のお便りで書かれていた賄い! 今度頃合いを見て突撃訪問しようと、真剣に計画してみるわ!

 私のほうも、大事な人たちとゆっくり過ごすことができた年末年始でした。

 これまでの私といえば、お店でも家でも、家族、友だち、お世話になった方々など大勢の人が食卓を囲んで、私はどちらかというと、台所に立ってみんなが食べている光景を見るのが好きでした。

 でも半年ほど前から、それがちょっと変わったんです。自分もゆっくりと席に着いて、一緒に食べ、向き合って会話をする機会が増えました。少し経ってそのときを振り返ると、とても貴重で、豊かな時間だったなと思うのです。今年も、「時間」というものを大事にしたいです。

 そして、私にとってのもう一つの変化は、音! 昔からの知り合いに頼んで、お店にも自宅にも、真空管アンプとスピーカーを入れました。

 音ってすごい! いい音が空間に響き始めると、他にもう何にもいらないのでは?!と思うほど空間がガラッと変わります。脳内トリップもできます。今年は実際の旅が少なくなるかも?(笑)

 食卓もこのところ変わってきて、鍋もの、汁ものが、がぜん多くなりました。鍋は、食材の組み合わせや入れる順番で味も変わりますし、なんといってもたくさんの食材のうまみが溶け出したスープでいただく最後の〆が、ご褒美。ごはん、おうどん、ラーメンと最高です。

 お椀ものも、「お雑煮以外のめでたいお正月用」を意識して作っていたのですが、寒い時期は、何かと形を少々変えて作ります。寒い時期だからこその食って、好きだな~。

 で、有子ちゃんアトリエ&お宅への突撃訪問は、いつにしようかしら? 年始のごあいさつも兼ねてね!

 今年もますます、どうぞよろしくお願いいたします。

   ◇

(次回は2017年1月20日掲載予定です)

 料理家の渡辺有子さんとフードディレクターの野村友里さんが、日々気になったものや、おいしいものについて交換し合う連載。隔週金曜日に掲載しています。

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PROFILE

野村友里(のむら・ゆり)

フードディレクター。フードクリエイティブチーム「eatrip」を主宰。おもてなし教室を開く、母・野村紘子さんの影響を受けて料理の道に。主な活動に、レセプションパーティーなどのケータリングフードの演出、料理教室、雑誌の連載、ラジオ番組など。2009年、初の監督作品『eatrip』を公開。11年、「シェ・パニース」のシェフたちとともに、参加型の食とアートのイベント「OPEN harvest」を開催。その経験を経て日本のシェフたちとともに「nomadic kitchen」プロジェクトをスタート。12年、東京・原宿に「restaurant eatrip」をオープン。著書に『eatlip gift』(マガジンハウス)がある。http://www.babajiji.com/

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