クリトモのさかな道

2017年の縁起物パート1 コハダの粟漬け

  • 文・写真 栗原友
  • 2017年1月10日

写真:我が家のおせち。今年はちょっと少なめで 我が家のおせち。今年はちょっと少なめで

写真:くちなしの実で色をつけるって知らなかった! くちなしの実で色をつけるって知らなかった!

写真:次回は食べ応えのあるコノシロでつくろうと思います 次回は食べ応えのあるコノシロでつくろうと思います

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 新年明けましておめでとうございます。

 この連載がはじまったのが2013年1月10日。この記事のアップが2017年1月10日。ぴったり4年が終わり、5年目が始まりました。今年は釣りにも行ってみたいし、作ったことのないものにもチャレンジしてみたい。たとえばおすしを握れるようになる とかね。年末にアジをさばく機会があって、酢〆にしたので試しにアジずしを作ってみようと見よう見まねでおすしを作ったんです。シャリにごまと刻みたくあんを混ぜて、創作ずし。これがなかなかおいしくできて、評判も上々だったので、今年はその一歩先、シャリをきれいに握れるようになりたいなと思います。

 さて、年末最後に料理した魚はアジのおすしだったのですが、その数日前に元旦に食べるために仕込んでいたものがありました。おせち料理の一つ、コハダの粟(あわ)漬けです。コハダは夫に酢〆にしておいてもらい、私は粟の下準備。とはいえ、作るのは初めて。本もないのでインターネットで調べようとしたのですが、これが全くない! どこを探しても載っていない! 載っているのは粟漬けにすることの意味ばかり。
 ちなみに、コハダは出世魚なので、将来の出世を願うという意味があります。また、粟漬けは「五穀豊穣(ほうじょう)」を意味するそうです。おめでたい! 

 で、どう調理したかというと、ネットで調べたことをつなぎ合わせて自己流にアレンジ。まず、クチナシの実を水から煮出して黄色の水を作ります。そこに浸水しておいたもち粟をザルに上げ、クチナシの水と少しの塩でもっちり炊き上げます。粗熱をとって輪切りの唐辛子と混ぜ合わせたら、酢〆のコハダと酢〆の液を合わせて、コハダの表面にまんべんなく粟をまぶします。上に重しをして、3日間以上置いたらできあがり。これが、私が行き着いた作り方です。

 31日にその他のおせち料理を一気に作り、準備はオーケー! そしたらそしたら、80年以上生きている父が「今まで食べた粟漬けで一番うまい」と言ってくれました! ファザコンの私は父に褒められるとすっごくうれしいんです。自己流で作った粟漬けでしたが、自信つきました。来年ももっとたくさんつくっちゃおうっと。

 次回もパート2としてお正月の縁起物をご紹介したいと思います。今年もよろしくお願い致します!

PROFILE

栗原友(くりはら・とも)

東京都出身。趣味の旅行や留学中に出会った外国の味を、日本でも簡単にアレンジできるレシピを紹介すると共に、旅と食の楽しさを様々なターゲットに向けて提案している。2009年ASEAN食の親善大使に就任。2012年から築地の齊藤水産で修行。現在は料理教室を中心に活動する傍ら、魚料理の啓蒙や魚を用いた食育に力を入れている。近著に『クリトモの大人もおいしい離乳食』(扶桑社)、『クリトモのさかな道 築地が教えてくれた魚の楽しみ方(朝日新聞出版)。http://kuritomo.co.jp/

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