リノベーション・スタイル

<5> R壁で生まれた、新しい廊下

  • 文 石井健
  • 2013年2月6日
[cucumber] (東京都目黒区)Mさん一家(夫40代、妻30代、長女12歳、次女6歳) 築29年/93.23m²/工事費1500万円

  • [cucumber] (東京都目黒区)Mさん一家(夫40代、妻30代、長女12歳、次女6歳) 築29年/93.23m²/工事費1500万円

  • 宇宙船のような子ども部屋。中は姉妹二人の部屋に分かれている

  • 廊下には石のような磁器質タイルを貼った。まるで小道を歩くような気分だ

  • 広々と明るいリビング。ソファと棚の壁はブルー系で統一し、落ちついた雰囲気に

  • LDKのスペースを広くとるため、キッチンとダイニングはコンパクトにした

  • 子どもが大好きな「子ども部屋」はまるで秘密基地。

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 玄関を開けると目に飛び込んでくる、大きく壁がカーブした子ども部屋が印象的です。とはいえ、奇をてらったわけではなく、さまざまな空間の制約とリクエストをすりあわせた結果、こういう形になったんです。まず、Mさん一家がリノベーションに際して希望したのは、広いLDKと、子どもがそこにいたくなるような楽しい子ども部屋が欲しいということでした。

 部屋全体は中央の玄関から左がLDK、右が子ども部屋と寝室に大きく空間が分かれているのですが、バスルームが真ん中にくることになったので、LDKとバスルームを大きな窓でつなげました。さらに廊下を内側からバルコニー側を通るように位置を変え、外の光や風が左右の部屋全体をまわるようにしました。

 ただ、まっすぐの間仕切りや壁だと、どうしても視線が塞がれてしまう。そこで、子ども部屋をR壁にすることによって、空間にゆとりを生み、さらに視線も部屋全体を抜けさせるようにしました。子ども部屋の内部もカーブした壁や卵形の窓が秘密基地のような雰囲気になり、子どもたちも気に入ってくれたようです。壁をRにすることによって一気にいろいろなことが解決していったんです。

 LDKとバスルームを窓でつなげたのは、Mさんたちにとっては思い切った決断でしたが、結果的にはテレビを見ながらお風呂に入れたり、リビングにいる人とおしゃべりできたりするので、ご家族で楽しく活用していただいているようです。

 あともう一つ大きく変わったのは、廊下の意味でしょうね。それまでは、廊下はただ通るだけのスペースだったのですが、窓側に位置を変え、空間も少しできたので、そこに植物や荷物なども置くことができる。カーブしていることで、先の空間の広がりも感じることができる。廊下に石のようなタイルをはったら小径のようになり、そこを通ること自体が楽しくなったようです。(談)

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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