リノベーション・スタイル

<9> 陽だまりで猫とゴロゴロしたい

  • 石井健
  • 2013年3月6日
[yawn](東京都練馬区)Yさん夫婦 夫(32歳)、妻(29歳)/築31年/60.58m²/総工費1100万円

  • [yawn](東京都練馬区)Yさん夫婦 夫(32歳)、妻(29歳)/築31年/60.58m²/総工費1100万円

  • 玄関から見たリビング方向。青いタイルの壁の反対側が寝室とウォークイン・クローゼット

  • バスルームの窓を開けるとキッチン。カウンターに飲み物を置くこともできる

  • 手前がウォークインクローゼット。奥の小上がりが寝室になっている

  • 畳の小上がりは、廊下側からも出入りできる。雪見窓から廊下が見える

  • キッチンは手元が見えないよう壁を高くした。左にあるのはバスルームの窓

  • 間取り図

 ご夫妻の要望を簡単にいうと、「家ではゴロゴロしたい」。猫を飼っていらっしゃったので、猫と日だまりでお昼寝できるようなお部屋です。それを聞いて、まずは大きな広場のようなリビングにしようと考えました。おふたりは“地べた派”なので、ソファーなどの家具もおかず、全面カーペット敷きに。

 青いタイルの壁が印象的です。さわやかな青を使いたいとのことだったので、そこにカラーのポイントを置きました。ガラスタイルの青は発色がいいので、その分カーペットは薄いグレーにして色味を抑えています。

 布団の生活なのでベッドはなく、寝室は小上がりの畳にしました。リビングからウォークイン・クローゼットを通り、階段をあがって畳の部屋に入ります。廊下側からも小上がりに入れるようになっています。小さな雪見窓もつけて、ちょっと遊んでみました。

 畳は黒や紺のものを使うことが多いですね。空間全体が和のテイストのときはふつうの畳でいいと思うのですが、そうじゃないときはちょっと合わない。緑や赤の畳もあるんですよ。

 寝室の壁は上部がオープンになっています。壁の高さは猫がジャンプできる高さをはかって決めました。すごく元気な猫で(笑)。寝室に入ったら畳をぐちゃぐちゃにされてしまうと心配なさったので、猫がギリギリ入れないぐらいの高さにしています。

 実は、キッチンとお風呂は窓でつながっているんです。風呂場に光を入れたいということで、キッチン側の壁に窓を作りました。小さなカウンターもついているので、「おい、ビールくれ〜!」なんていう感じで、風呂につかりながらビールも飲めるんですよ。どの部屋がどうつながっていくか、ゾーニングを考えてカスタマイズしていくと、実際の暮らし方はかなり変わってきますよ。(談)

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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