リノベーション・スタイル

<11>浴槽が中心にある、リラックスの家

  • 石井健
  • 2013年3月27日
[AREA](東京都新宿区) 能村祐一さん(45歳)、仁美さん(33歳) 築45年/50.91m²/工事費1千万円

  • [AREA](東京都新宿区) 能村祐一さん(45歳)、仁美さん(33歳) 築45年/50.91m²/工事費1千万円

  • 部屋の中心にある浴槽。奥の小窓の向こう側がキッチン

  • コの字型のキッチン。カウンターに座り外を見ながら食事ができる

  • リビングから階段を2段あがると寝室に。油簞(ゆたん)を開けると桐たんすが

  • ニッチや引き戸の壁など、ところどころにカラーが隠れている

  • 窓が大きくて開放的。外には広いバルコニーが広がっている

  • 間取り図

 能村さんご夫婦の部屋は、浴槽が中心にあります。いわゆる“お風呂”ではなく、“リゾートホテルのスパ”という感覚です。お二人ともお風呂に入るのが好きなので、当初から「水回りをリラックス空間に」「部屋を居心地のいいレストルームのように」とリノベーションのイメージがはっきりしていました。

 そこで浮かんできたのが、“入浴してリラックスする行為”と“体を洗う行為”を分けてしまうという発想。リビングのソファーに座るような感覚でお風呂に浸かり、体を洗うときは、シャワーブース内に入るんです。よく「部屋が濡れませんか?」と聞かれますが、意外と大丈夫なんです。浴槽とシャワーブースのエリアは乾きの早いサイザル麻を敷いています。ホテルやスパの脱衣場で使われることの多い素材です。タイルは発色のいいブルーのガラスタイル。間仕切り壁を挟んで反対側には洗面コーナーがありますが、そちら側も同じタイルです。浴槽とテラスの間は土間にして、インナーテラスのような空間にしました。

 この物件は7階の角部屋で3面採光。とても明るく開放的です。50平米ほどのコンパクトなお部屋ですが、センターインで両脇に窓があり、広く見えます。部屋全体は浴槽を中心に4つの空間に分けました。キッチン、リビング、寝室、バスエリアと田の字に分かれています。それぞれが一つの部屋として独立しながらも、隣り合う空間のつながりを感じられるゾーニングしました。たとえば、キッチンはコの字型でこもり感がありますが、リビングとつながっていて、壁に開けた小窓からはバスエリアが覗けたりします。寝室とバスエリアも間仕切り壁を隔てて、ゆるやかに連続しています。隣同士がつながっているので、ぐるっと部屋を回るような回遊動線ができるのです。

 シャワーやスイッチなど細かいパーツにもこだわったほか、天井に断熱材を入れたりサッシを入れ替えたり、かなり手を入れています。古い物件を、お二人らしい快適な空間に変身させていますね。(談)

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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