リノベーション・スタイル

<17>58m²に、二つの音楽スタジオが

  • 石井健
  • 2013年5月15日
[RESONANCE](東京都中央区)0さん夫婦/築14年/58.92m²/工事費1120万円

  • [RESONANCE](東京都中央区)0さん夫婦/築14年/58.92m²/工事費1120万円

  • 玄関を開けると、奥にスタジオ2部屋がある。左側は寝室

  • 右がご主人の部屋、左が奥様の部屋。置くものすべての寸法を測って作った

  • 奥様の部屋と廊下、キッチンの床はブラックスレートを使用

  • ドアを開け放していても、適度なこもり感がある

  • すっきりとしたリビング。床はご主人の部屋と同じフローリング

  • 間取り図

 奥様は音楽制作の仕事をしていて、ご主人も学生の頃からバンドを続けている、音楽好きのご夫婦。リノベーションの際におふたりが希望したのは、「音楽に集中できるそれぞれの部屋が欲しい」ということでした。

 部屋の広さは58m²。そこにLDKと寝室、ウォーク・イン・クローゼット、スタジオ二つをつくるには、無駄のない間取りが必要です。まずは実際に部屋に置くものの寸法を測って、最短距離をつないでいくことにしました。

 奥様がスタジオに置くのは、仕事で使うアップライトピアノとデスク、CD1500枚ほど。ご主人はギターやパソコン、オーディオ機器、本など。

 たとえば、ギターを持って振り返ったときに、壁にぶつからないギリギリの室内幅にするなど、すべてぴったりと収まる寸法で設計していきました。そして、何度か調整を重ねた末にリビング中央にできたのが、二つのスタジオが隣り合う六角形のような部屋です。

 それぞれの部屋には玄関側とリビング側にドアがあり、通り抜けできます。無駄な空間を削ったため、部屋の壁が斜めになっていたりしていますが、音楽制作にはその方が反響して都合がいいんです。壁の上部には個室の圧迫感を軽減し、リビングの明かりを取り込むために、ガラスの切り込みをいれています。黒いフィルムを貼ってあるのは、開放感を演出しながらも、ある程度の“閉じこもり感”を維持したかったから。

 玄関を開けるとこの六角形の部屋がありますが、廊下の壁を奥に向かって広がるように設計したので、空間の広がりを感じられるはず。

 ところで、こちらのマンションは築14年と比較的新しい中古物件ですが、リノベーション前提で購入するにはちょうどいい築年数なんですよ。マンションはだいたい20年くらいで半分くらい値段が下がります。築14年というのは物件としては新しいけれど、価格は下がっていて、しかも購入後にそれほど大きく値下がりはしないというタイミングなんです。中古物件を探すときには、そんなことも知っておくと、お得な物件に出会えるかもしれません。(談)

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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