リノベーション・スタイル

<23>渋谷徒歩10分、1階庭付き59m²

  • 文 石井健
  • 2013年6月26日
[hamlet](東京都渋谷区)河野さん夫婦(夫39歳、妻36歳)/築40年/59.59m²/工事費1千万円

  • [hamlet](東京都渋谷区)河野さん夫婦(夫39歳、妻36歳)/築40年/59.59m²/工事費1千万円

  • 小屋の中にあるキッチン。適度なこもり感が心地いい

  • キッチンの窓を開けると、寝室やリビングとつながる

  • 玄関は広く取った。突き当たりを利用して収納スペースに

  • 洗面所やお風呂など水回りはすべて小屋の中にある

  • お風呂は以前より少し大きくした。清潔感のある白いタイルで統一

  • 間取り図

 都心に住みながらものんびり暮らしたい。そう思っている方は多いはず。勤務先が都内の場合は、やはり仕事場と家が近い方が便利ですし、好きな町に住んで、散歩気分でショッピングに出かけたいという方もいると思います。

 ただ、都内で新築マンションを購入するとなると、確実に超高級物件です。そんな中、中古マンションという選択肢を入れると、それほど背伸びをせずに理想の暮らしを手に入れることができます。

 河野さんご夫婦のお宅は、渋谷駅から徒歩10分程度。代官山も徒歩圏内で、まさに「渋谷に住む」という感覚です。築40年の中古物件ですが、1階で広い庭がついています。お二人はこの庭が気に入り、「庭を生かした部屋を作ってほしい」と、リノベーションの相談をしに来られました。

 そこで僕たちが考えたのは、庭までをひと続きの“原っぱ”と見立て、その中に小屋が点在しているというプラン。都心のど真ん中でのんびりした雰囲気を作ろうと考えました。

 小屋は、白くペイントした足場板を重ねて造っています。中にはキッチン、トイレ、バスなど水回りをまとめました。クローズ型のキッチンですが、窓をつけたのでリビングとつながりを感じられます。

 全体のゾーニングは大きく変えていませんが、スペースを広く使うため、寝室をリビングに持ってきて、ワンルームにしています。寝室とリビングの間にはブラインドをつけたので、人が来たときは隠せます。

 フローリングはアンティーク調のナラ材です。「釘キズ」「塗装の染み」「ブラシ跡」など、いろいろな加工のミックスができます。日本人の普通の生活で、ある程度の風合いを出そうとすると、たぶん300年くらいかかっちゃうんですよ(笑)。

 ここ5年くらいはナラ材が流行っていますね。少しワイルドで、色の変化がいいんです。暗い色にしても明るい色にしてもいいし、節が多くないのでカントリー調になりすぎない。ほどよく癖がある感じがちょうどいい。

 このお二人のように、中古マンションなら、リノベーションをして自分たちだけの空間を造りながらも、新築を購入するより安くあがります。築年数の古い物件は大きく値下がりもしないので、資産性も高いんです。新築マンションの場合は、だいたい20年で半値くらいまで下がるのが相場です。

 もちろん、新築は耐震もしっかりしているし、それなりにトレンドも取り入れたインテリアなので良い面もあります。ただ、それが自分にとって必要か不要か、ライフスタイルを編集することで、思ってもみなかった暮らしが手に入ることもありますよ。

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

おすすめ

中古マンションの選び方、リフォームの予算の立て方など、自分好みの家に暮したい方必見!

エントリーモデル「MF883J/A」を追加し、価格も値下げされた「iMac」は今が狙い時

車のサンバイザーに取り付ける車載用Bluetoothスピーカーを使えば、運転中の通話も快適

靴のしっかりしたフィット感と、サンダルの涼しさ、手軽さを併せ持った水陸兼用サンダル

有効画素数3635万。ニコンのデジタル一眼史上最高画質を実現した「D810」

高層階で贅沢な朝食、華やかなラウンジでのんびりティータイム…


Shopping

  • ダイバーシティープロジェクト