「おうちカフェ」のランチプレート。地場の野菜をたっぷりと使い、創意満点
金曜のショップ。朝からファンが買いにくる
黒板のメニューは、読むだけで幸せな気分になってくる
生地にチーズを混ぜ込んで。noriさんの手から、おいしいパンが生まれていく
森山神社の土曜朝市でもTette.は大変な人気
工房の柱には、次女の凛ちゃんからの手紙。「おかあさんいつでもりんをみまもっていてください。りんちゃんもずっとみまもっているからね」
海岸から木古庭に行く途中には、美しい棚田もある
「おうちカフェ」のランチプレート。地場の野菜をたっぷりと使い、創意満点「Tette.」のオーナー、「noriさん」こと、行正のりえさん(39)は葉山町の隣り、横須賀市の出身。夫の昭裕さん(38)は茅ヶ崎市の出身。2人にとっては、住まいを定めた葉山町だけでなく、三浦半島と湘南エリア全体が愛すべき地元だ。
2009年。三浦を舞台にしたまちおこしの「チャレンジショップ」に、友人の女性と2人、「Tette.」のユニット名で店を出した。用意したメニューは、まぐろ竜田揚げピタサンドと、三浦キャベツのメンチカツサンド各30個、ベーグル、イングリッシュマフィン、有機玄米のおむすびにクッキー3種、ほかにパウンドケーキとカボチャのプリン、シフォンケーキにシュークリーム。地元名産の食材を使ったこの贅沢なラインナップを2日間、自宅のキッチンで作り続けた。
「当時、勤務していたパン屋さんで、通常の仕事をしながらの出店。勤務を終えると、イベント用にメニューを考え、仕込みをして、商品を作る。3日間、不眠不休で準備に明け暮れながら、『人間って、こんなに寝なくて大丈夫なんだね〜』と、相方の女性と感心し合ったりしてました(笑)」
イベントへの出店は大成功。「おいしいから今日も来た」と、連日通ってくれるお客さんも現れた。そこから月に1回、週末に開かれる「チャレンジショップ」に定期的に出店するうちに、「お店はないんですか?」と、ひんぱんに聞かれるようになった。
「いつか自分のお店を持てたらいいな……。そんなことを漠然と思っていましたが、自分がやれる、という確固とした自信はなかなか持てないでいました」
そのnoriさんの背中を押してくれたのが、夫の昭裕さんだ。

ジャーナリスト。1960年、東京都生まれ。東京女子大学卒。英国留学、出版社勤務を経て、91年にフリー。先端を行く各界の人物インタビューとともに、時代の価値観や感覚、ライフスタイルの変化をとらえる記事を「AERA」「朝日新聞」「日経ビジネスオンライン」などに執筆。著書に『新・都市論 TOKYO』『新・ムラ論 TOKYO』(隈研吾と共著・集英社新書)、『ほんものの日本人』(日経BP社)など。「『葉山から、はじまる。』取材者だより」はこちらから。
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