希望のコットン

目指せ!コットン革命 ep.4

  • 短期連載「希望のコットン」
  • 2013年8月2日
インドの生活を豊かにする希望のコットン

  • インドの生活を豊かにする希望のコットン

  • 毎年訪れている農家。最も早い段階でPOCに参加した農家の一人

  • 農薬を1年使わなかっただけで、うでにできたこぶやおなかの痛みなどの症状が改善した人も

  • オーガニックコットンが暮らしに溶け込んでいくことを願って……

 いくらか値段が高くても、生産工程で環境にかける負荷が少なく、安全でもある自然な素材がほしい――。3・11を機に、そうした意識が少しずつ広まっていった。POCを扱うメーカーは、「URBAN RESEARCH」「UNITED ARROWS green label relaxing」など約80社を数える。

 2012年夏。プレオーガニックコットン(POC)に、さらなる追い風が吹く。ap bankが掲げる環境保全などを実践するクルックと伊藤忠商事が共同で取り組む「プレオーガニックコットン(POC)プログラム」は、国連開発計画(UNDP)から、ビジネスとして貧困問題の解決に寄与する取り組みと認められた。

「国際機関による客観的評価が『お墨付き』になる」

 伊藤忠でプレオーガニックコットンを担当する、繊維原料・テキスタイル部繊維原料課の中村延靖(45)は大口の取引先を開拓しよう、と考えた。白羽の矢を立てたのは大手量販店のイトーヨーカドー。かねてから、「ストーリーのある商品があれば仕入れたい」と言われていた。

 中村は、新たなブランドの立ち上げを提案する。

「うちは、電力の約40%以上を風力発電でまかなう紡績工場をもっているので、そこでPOCから糸をつむぎ、『環境にやさしい糸』として売り出すのはどうでしょうか」

 こうして、オリジナルブランド「good day〜風で紡ぐ糸〜」が生まれた。Tシャツは990円〜、シャツも2390円〜など手ごろな価格のラインナップでこの春、販売が始まった。

 インドでは、昨年5年目を迎えたPOCプロジェクトの収穫量は1千トン。農家は1200軒。2015年の収穫量は5千トンを目指す、と中村は言う。

「5千トン取れれば、普通の綿と値段もさほど変わらなくなる。そうなれば、オーガニックコットンを選ばない理由がなくなると思うんです」

 まっさきにPOCによる商品展開に取り組んだLee取締役の細川秀和(46)は 「オーガニック=ナチュラルなイメージから脱却すべき」と語る。「お客さんはオーガニックだから手に取るわけではない。まずはかわいくないと」。デニムのミニスカートや白のスキニーパンツに続き、今後はポップなカラーのPOC商品を展開したい、という。

 オーガニック製品のイメージは着実に変わってきている。それでも、POCの名付け親である、クルックの江良慶介(36)は満足していない。

「自然な素材だからとか、環境にやさしいからとかに関係なく、いいなあと思って手に取ったら、たまたまPOCだった。そんな商品を増やしていきたい」

 付加価値を訴えずとも売れる――。それぐらい、オーガニックコットンが日常の暮らしに入り込んでほしい、と願っている。=敬称略(おわり)

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