リノベーション・スタイル

<41>築30年、100m²の団地で手に入れた至福

  • 文 石井健
  • 2013年11月6日
[raffine] (神奈川県横浜市) Nさん一家(夫37歳、妻38歳、長女4歳)/築31年/工事費1400万円

  • [raffine] (神奈川県横浜市) Nさん一家(夫37歳、妻38歳、長女4歳)/築31年/工事費1400万円

  • 広々としたリビング。シンクとダイニングテーブルがつながっている

  • 「水回りスペース」の床はタイルに、リビングはフローリングに

  • 白とグレーを基調にしたカラーリングが大人っぽい

  • サニタリールームの床もタイルに。キッチンから一続きだ

  • 広々としたエントランス。スケールが大きく外国っぽい雰囲気

  •   

 Nさんは新築で購入したマンションを売って、築30年の団地を購入しました。

 売り払ったマンションを手に入れたのはリーマンショック後だったので、5千万円くらいの物件が4千万円くらいで買えたそうです。ただ、その直後に結婚して、子どもが生まれ、部屋が手狭に。「ピカピカではなく、味わいのある家に住みたい」と考えたNさんは中古物件に住み替えることにしました。

 でも、奥様は嫌だったそうです。「なんで新築を売って、古い団地に住まなきゃいけないの」。

 とはいうものの、いざリノベーションのプランを考え始めると、のってきたのは奥様。イメージに合う雑誌のスクラップをたくさん持ってきて、素材やデティールは奥様の世界観と照らし合わせながら作ることになりました。

 物件は、横浜市の「あざみ野団地」。緑豊かな場所にある有名な団地です。団地なのでコンクリートの壁式で、ゾーニングは大きく変えられません。そんなとき、僕らは部屋同士のつながりをどうするか、ということを考えていきます。

 そこで、部屋の中心にある水周りのスペースを一つの空間として考えるプランを提案しました。家事動線を作るというより、キッチン、サニタリールーム、バスルーム、トイレ、洗濯機置き場などをひとつの部屋に集めて「家事室」というような空間にするのです。そして、サニタリールームとバスルームの間はブラインド、サニタリールームとキッチンの間は大きな引き戸にして、それぞれのつながりを感じられるようにしました。

 壁式なので、それぞれの空間は閉じられてはいますが、部屋の中心にあるキッチンに立ったとき、部屋の端から端まで視線が抜けるように細かい調整をしました。部屋の両側にある窓も見え、空間全体を感じられます。

 もともと100m²以上ある広い部屋でしたが、ゆったりとしたスペースをとるように心がけました。玄関にはソファが置いてあり、どこか外国っぽい雰囲気ですよね。全体的に日本のマンションよりワンサイズ大きい感じです。

 床はそれぞれのゾーンで切り替わっています。水回りの空間はすべてタイル、リビングと寝室はフローリング、玄関やそこから続く納戸、ウォークインクローゼットは土間です。カラーリングは白とグレーで落ちついた雰囲気です。

 新築マンションでは手に入らなかった広さと住み心地の良さが、築30年の団地で実現できました。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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