リノベーション・スタイル

<53>リノベして売却。3年分の家賃タダに

  • 文 石井健
  • 2014年2月5日

 [Trezeguet]
 Tさん
 東京都世田谷区
 築33年 / 44.27m²

「家賃を払うのがもったいないから、そろそろ家を買いたい」。そんなことを考えていた頃、Tさんは、友人が中古物件をリノベーションして自宅にワインバーを作ったことを知ります。そんな友人に感化され、Tさんも古いマンションを買ってリノベーションをすることになりました。

 半年ほど物件を探していた末に、斜めになっているリビングの壁と大きな梁(はり)に魅せられて、この物件に決めたそうです。

 Tさんはパートナーと2人で暮らす予定でしたが、この場所にはもともとあまり長く住むつもりはありませんでした。そこで、将来的に賃貸に出しやすい、もしくは売りやすいということを前提に、リノベーションのプランを練ることに。

 基本的な間取りはベーシックにしつつ、「これはアップグレードしたい」「ここは収納を増やしたい」といった部分をアレンジしていきました。自分だけにしかフィットしないものを造るのではなく、商品性の高さをベースにしながら、カスタマイズしていったような感じです。

 大きく変えたのは、キッチンと寝室です。キッチンは斜めになった壁の角の三角形を生かすために、シンクとダイニングを一体にしたテーブルをバルコニー側に出し、ダイニングキッチンにしました。どこかカフェっぽい空間です。

 寝室は黒いタイルの壁で仕切りつつも、上部を開けて開放感を出しました。床を上げて少し高い位置に寝室を設置したので、下にはモノを収納できます。ロフトのような空間で、小さい空間に2階があるような感じです。

 黒いタイルの壁は“タイルが好き”というTさんのチョイス。白い壁の部屋に黒いタイルの壁が映え、コントラストが印象的です。

 ゾーニングはリノベーション前とほとんど変えていないのですが、雰囲気はかなり変わりました。

 結局、Tさんたちは3年ほど住んでから売却しました。駅から徒歩8分という好条件もあり、すぐに買い手がついたそうです。リノベーションにかかった費用と物件購入費を合わせても、実質タダで3年間住めたような感じだったとか。

 中古物件のリノベーションは、結果的に賢い選択でしたね。

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PROFILE

石井健(いしい・たけし)

1969年、福岡県生まれ。「ブルースタジオ」執行役員。日本のリノベーション・シーンの創世期から500件以上を手がけてきた。「カンブリア宮殿」(テレビ東京系)でも「古い物件の家賃を倍にする不動産集団!」として紹介される。「郷さくら美術館」(東京・中目黒)で2012年度グッドデザイン賞受賞。 著書に『リノベーション物件に住もう』(共同編集/ブルースタジオ)

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