高級腕時計の新作が勢ぞろいするジュネーブサロンが、1月末にスイスで開催された。正式名称は「国際高級時計サロン」を意味するSalon International de la Haute Horlogerie(SIHH)。23回目となる今回は、カルティエやヴァン クリーフ&アーペルなど16ブランドが参加し、豪華な新作の数々が披露された。
メンズはもちろんレディスウオッチも例年同様に充実しており、中でも機械式ムーブメントの新作を増加したブランドが目立った。時計のムーブメントを大別すると、機械式とクオーツの2種類があり、レディスでは電池でモーターなどを動かすクオーツが圧倒的に多い。交換が必要になる電池ではなく、太陽光による発電で駆動する時計もある。
一方の機械式は、巻き上げられたゼンマイを動力源として歯車などが動くという仕組み。ゼンマイを巻き上げる方法には、腕の動きでローターが回転する自動巻きと、リューズを手で巻き上げる手巻き式がある。どちらも電池不要なことがメリットであり、機械式の女性ファンを拡大することを目的に新作を増加させたようだ。
ジュネーブサロンでは豪華なジュエリーウオッチから、気軽に楽しめるデイリーユースまで様々な新作が発表されているが、その中から注目モデルをいくつかピックアップしてみた。
■カルティエ 「タンク アメリカン」にエレガントなブレスレット
「タンク」は1917年の誕生以来、高い人気を誇るメゾンの代表作だ。昨年はリューズをケースに組み込んだ「タンク アングレーズ」が登場したが、今年は縦長ケースの「タンク アメリカン」のブレスレットが新しく生まれ変わった(写真1)。スネークスキンを思わせる独特のしなやかなブレスレットによって、より洗練された女性らしいフォルムとなっている。
また、60年代に顧客が修理に持ち込んだ壊れた時計にインスパイアされて誕生したという「クラッシュ ウォッチ」が個数限定で6月に発売される。
■ヴァン クリーフ&アーペル エレガントなレッド・ダイヤル
ケース横でラッキーアイテムが揺れる「チャーム ウォッチ」に、エレガントなレッド・ダイヤルが登場(写真2)。素材はパワーストーンの一種、カーネリアン。幅広のベゼルの内・外周と、アルハンブラ型のチャームにはトータル169個のダイヤモンドが華麗に輝く。
また、例年注目を集める「ポエティック・コンプリケーション」では、バレリーナのチュチュのベールが左右に上がって時間と分を示すダブル・レトログラードモデル、「レディ アーペル バレリーヌ アンシャンテ」が発表された。
■ヴァシュロン・コンスタンタン 優美なトノー・スタイル
1755年創業という名門老舗ブランド。19世紀初頭から女性用の小型ポケットウオッチを手掛けており、しかもクオーターリピーター(時刻を鐘の音で知らせる複雑機構の一つ)というコンプリケーションも開発している。
昨年はトノー型時計の発売100周年を記念して「マルタ・コレクション」の新作が投入されたが、今年はレディス4モデルが加わった。緩やかにカーブしたケースフォルムが特長であり、これを強調するようにベゼルにダイヤをセッティング。ケースが手首に沿うように湾曲しているため、装着感にも優れている(写真3)。
■ピアジェ 究極の女性らしさを表現したジュエリーウオッチ
宝飾時計でおなじみのブランドから、ジュエリーウオッチのニューコレクション「ライムライト ガラ」が発表された(写真4)。ラウンド(円)型のダイヤルを包み込むようにデザインされたケースとラグが特長的。これに放射状に描かれたローマ数字のインデックスとサテンストラップを組み合わせて、究極の女性らしさを表現しているという。
■ジャガー・ルクルト 機能的でオシャレなダブルフェイス
「レベルソ」はケースが反転するのが特長だが、これはポロ競技の際に風防ガラスを傷つけないために開発された構造。ケースバックにイニシャルを刻印するという楽しみ方もあるが、新作では表と裏で異なった時間を表示する(写真5)。裏面には第二時間帯を設定できるので海外旅行の際に便利であるほか、表をオンタイムに、マザー・オブ・パールのダイヤルが華やかな裏面はパーティーなどと、シーンによって使い分けることもできる。
■モンブラン ペアでも楽しめるドレス・ウオッチ
筆記具で有名だが、1997年に時計界に参入して以来、ラインナップを充実させてきた。レディスも積極的に展開しており、今年は亡きモナコ公妃にささげるジュエリーウオッチを発表。一方、レギュラーモデルではクオーツだけでなく、機械式もラインナップ。中でも「スター クラシック レディ」のレッドゴールドとステンレススチールのコンビモデルは、様々なファッションにコーディネートできる便利な1本(写真6)。ケース径39ミリのメンズもあり、ペアウオッチとしても楽しめる。
■ボーム&メルシエ 桜色の日本限定の「リネア」
「リネア」はブレスレットとストラップを自分で簡単に付け替えられるため、流行や季節に応じて幅広く楽しめるというメリットがある。その「リネア」コレクションに日本限定モデルが登場(写真7)。マザー・オブ・パールをあしらったピンクダイヤルが可憐なイメージだが、これは春の桜をイメージしているという。また、通常は黒サテンのストラップが付属するが、この限定モデルではピンクのカーフストラップ付き。
(ライター 遠藤和呼)
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小豆島の気候と風土が生んだ、もっちりつるつるの手延べそうめん