因果応報ってあるんだろうか? 自分のしたことは自分に帰ってくるという意味で、例えば自分が誰かの足を踏んで謝らなければ、別の人に同じことされるみたいなことだよね。でも腑に落ちないのは、さんざん悪さした人が健康で生きていられる一方で、生まれたばかりでまだ何もしてないのに病気になっちゃう子がいたり。そんなの見てると胸が痛くなるし、因果応報なんて、迷信かって思っちゃう。あくまで昔の人が、「清く正しく生きなさい」と伝えてくれているかのかもしれないなー。
それに、人間は絶対に誰もが“善”を持っているから、自分が何かすれば必ず自分の中で自分を責めて、結果それが自分に帰ってくるのかなーなんて、40歳超えて思えるようになってきた。これからは、自らも楽しみ、人に喜びを与えられるような生き方をしたいね。もちろん、世の中を驚かせたり、ちょっとこいつクレージーなんじゃねーか? みたいなことをするのも自分の性分。そういうことも人をHAPPYにする一つではあると思うけど。
“ひとを幸せにすることは、相手に香水をかけることに似ている。理由は自分にも少しかかる。”という昔の外国の人の言葉があるけど、それこそ因果応報の逆バージョンだね。昔は嫌いな奴とか合わない奴が現れると接点を絶っていたけど、最近は、きっとこういう人は何か昔つらいことがあったんじゃないかとか、やばいトラウマがあってこういうふうになってるんじゃないかと考えて、逆にこの人に、俺は何をしてあげられるんだろう? って思うようになってきた。そういう不適合な部分も含めてまるっとおさめてあげると、自然に氷も解けて、自分自身も勉強になることが多いね。
きっとおれも生意気だったから、たくさんの先輩にこうやって助けられて生きてきたに違いない。そして今も、たくさんの部下や先輩に俺自身も守ってもらってるよ。よく考えると、両親や家族もこんな自分勝手な俺をいつもいつも見守ってくれてたなー。その分これからだれかに返さないといけないね。
そういえばこのコラムも、ちょっと本業が忙しくなってきちゃったので、これで最後になります。まあこんな、でたらめなコラム読んでくれていた人に心から感謝します。みなさんにたくさんのHAPPYがおこりますように……。ありがとうございました。

1971年生まれ。Ron Hermanジェネラルマネージャー。大学卒業後、伊勢丹(現・三越伊勢丹)に入社。バイヤーとして長年国内外のブランド買い付けに携わり、2008年にサザビーリーグに入社。カリフォルニアのスペシャリティストア「Ron Herman」を本国以外で初めて展開した。たとえ買い物をせずとも、後になってそこで過ごした時間を思い出せるような店でありたい。千駄ヶ谷をはじめ国内6店舗を指揮する。
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