
「うわっびっくり〜!」ってな感じのアデリーたち。見ていて飽きないかわいいペンギンです。
晴れ 2℃
ごっごっごっ……どどどっ、がたがた……。雷がなり、地震が起きているような揺れが来ます。厚さ1メートルを越える氷を割りながら、「しらせ」は昭和基地へ近づこうとがんばっています。
ぐおーんと重い音とともに午前11時3分、止まりました。昭和基地沖から張り出している「定着氷」の縁に着いたのです。
氷海を覆う真っ白な雪の照り返しがまぶしい日差しのなか、巨大なテーブル氷山がはるか前方にそびえています。
「とうとう来たね」「いやぁ南極だぁ」。
青い空の下、あっちでもこっちでも記念撮影です。
基地まではあと80キロくらいありますが、ここからヘリコプターで先に、急ぎの人や荷物を運んでしまうのです。早速、ヘリコプターの羽・ブレードをつけ始めました。
「あっペンギン!」「えっどこ?!」
なんとアデリーペンギンたちが寄って来ます。
「このでかい物はなんだ?」とでも言っているような様子で、「しらせ」のすぐそばまでやって来て、見上げています。数十羽の群れの中に、大きいのが1羽、コウテイペンギンもまじってます。
「すごい、ラッキー!」。コウテイペンギンは営巣地が昭和基地からはるか遠くに離れているため、見るチャンスは極めて少ないのです。45次隊で越冬していた時、間近で見られたのは1回だけ。
一度も見られなかったという越冬隊員もいたくらいです。
アデリーペンギンたちはよちよち行進していたかと思えば、また別の群れが現れ、海に潜って
弾丸のような泳ぎを見せます。イルカのようなすばしっこさ。
何か気に障ったのでしょうか、隣のペンギンをフリッパー(羽)でびしびしたたいているのがいました。
「あっ!」。小さな氷の割れ目に落っこちゃった……。でも大丈夫、もぞもぞはいあがってきました。
いくら見ていても飽きないペンギンたち。とうとう私は3時間近くもペンギンを追いかけ、撮影していました。
(^^;
(中山由美)
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