20歳の女子大学生。中学時代にできたニキビ痕が、ほおやくちびるの周りに点在しています。2、3年前に皮膚科に相談したところ、費用がかかると言われ、今はそのままにしています。痕ができてから時間がたっていても、治療の効果はあるのでしょうか。(大阪府・M)

【答える人】乃木田俊辰さん 新宿南口皮膚科院長

Question ニキビ痕はなぜできるのですか。

Answer ニキビは皮脂の分泌などで毛穴が詰まり、ニキビ桿菌(かんきん)が繁殖して炎症を起こしてできます。炎症が長引いたり、ひどかったり、自分でニキビをつぶしたりすると、肌に痕が残ることがあります。肌が盛り上がるタイプと、くぼむタイプがあります。

Question 悩んでいる人は多いのですか。

Answer ニキビに悩む人は一説には700万人とも言われます。痕で悩む人も相当いると思われます。多くの医師は、化膿(かのう)などがなくなればニキビが完治したと考え、痕まで目を向けてこなかったことも背景にあります。

Question 痕の治療法は?

Answer 盛り上がっているタイプは、ステロイド剤の局所注射で効果が出る場合があります。しかし、くぼんだタイプには効きません。近年ではレーザー治療などで目立たなくする方法がありますが、公的医療保険は使えません。自己負担は数万円から数十万円と高額になります。

Question 相談者は中学時代のニキビ痕ですが、これからでも治療の効果はありますか。

Answer ニキビ痕の治療は、早ければ早いほど効果が高いです。相談者のように痕ができて数年たっている場合、いまの技術では完全に消すことはできません。目立たなくすることはまだ可能です。

Question 日常生活の中で気をつけることはありますか?

Answer ニキビ痕のいちばんの対策は、新しいニキビをつくらないことです。肌を清潔にし、保湿や日焼け防止に努めましょう。バランスのよい食事をし、便秘にならないようにしましょう。ストレスをためないことも大切です。

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