40代女性。4年前から子宮筋腫の症状があります。生理は3回に1回強く痛み、大量の血が出て1日寝込みます。医師に子宮を取る手術を勧められました。ただ、最近は子宮を温存したまま筋腫だけをなくす手術もあると聞きます。どんな方法ですか。(兵庫県・M)

 ■答える人 百枝幹雄(ももえだ・みきお)さん 聖路加国際病院女性総合診療部長=東京都中央区

Questionどんな病気ですか。

Answer子宮筋腫は子宮を形作る筋肉の細胞が成長した良性の腫瘍(しゅよう)です。30代前半ごろから発症することが多いですが、命に関わる病気ではありません。ただ、場所や大きさによって月経時の多量出血、貧血や強い痛みを引き起こし、生活に支障が出るほか、不妊の一因にもなります。

Question薬で治りますか。

Answer月経時のトラブルは薬で軽減できます。卵巣機能を抑えて月経を止め、筋腫を小さくする方法がありますが、副作用のため6カ月までの使用しか認められていません。低用量ピルの服用や黄体ホルモンを出す器具を子宮に置く方法は、長期間使用できて月経量も減りますが、筋腫が小さくなる訳ではありません。

Question根治の方法は。

Answer手術で子宮を全部取るのが最善の根治療法です。ただ、子宮を残したい人や将来妊娠を望む人には、子宮を温存する手術もあります。

Questionどんな手術ですか。

Answer妊娠を望むなら筋腫だけ取ることになりますが、場所や大きさに応じて開腹手術のほか、腹腔(ふくくう)鏡や子宮鏡などの内視鏡手術もできます。 妊娠を望まないのなら、子宮に届く動脈に栓をして子宮に運ばれる栄養を減らし、筋腫を縮小する方法(UAE)、マイクロ波の熱で子宮内膜を焼き、出血量を減らす方法(MEA)もあります。いずれも保険が適用されます。自費診療で50万~70万円かかりますが、超音波を腫瘍にあて振動で生じる熱で焼き取る方法(FUS)もあります。

Questionいろいろありますね。

Answer子宮腺筋症、子宮内膜症なども併発していないかを見極めることも、手術方法を選ぶ際には不可欠です。

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