50代女性。30代の頃から、健康診断で「血小板が多い」と言われてきました。50代になって血液1立方ミリあたり100万個を超えるようになり、検査しました。結果をみて、かかりつけ医からは様子を見るように言われました。大丈夫でしょうか。(長野県・K)

 ■答える人 志関雅幸(しせきまさゆき)さん 東京女子医科大准教授(血液内科)=東京都新宿区

Question血小板とは?

Answer直径2~3マイクロメートル(1マイクロは1ミリの1千分の1)ほどの大きさの細胞です。出血すると、集まって傷口をふさぎ、出血を止める役割があります。血小板の数の目安は、通常15万~35万個です。

Questionなぜ増えるのですか。

Answer感染症や悪性腫瘍(しゅよう)があると一時的に増えることがありますが、相談者の場合はおそらく慢性的なものでしょう。必要以上に骨髄で血小板をつくる「本態性血小板血症」という病気も考えられます。自覚症状がないことも多く、健康診断などで偶然見つかるケースもあります。

Question多すぎると、影響は。

Answer本態性血小板血症では、100万個超の数値が続くことが珍しくありません。そのため、血が固まりやすくなり、血栓ができるリスクが高まります。特に高齢になると、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞に注意が必要です。脱水にも気をつけましょう。一方、血小板の数は多いのに、血を固める機能が落ちる場合もあり、その際には皮下出血といった症状が出ることもあります。

Questionこの病気の治療法は。

Answer100万個を超え、脳梗塞などになったことのある人は、治療を検討します。血小板の働きを抑えるには主にアスピリンを使います。数を減らす場合には、「ヒドロキシカルバミド」という抗がん剤がよく使われますが、白血球や赤血球も減ってしまうので、量を調節しながら服用します。最近、血小板の数だけを減らす薬も登場しましたが、不整脈などの副作用もあります。この病気はまれに、骨髄線維症や白血病といった別の病気へ移行することもあります。血液の専門医を受診することをおすすめします。

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