15歳の息子。昨秋から発汗時に体が痛がゆくなり、3~5ミリの発疹が出て、数分でおさまる症状を繰り返しています。コリン性じんましんと診断され、薬を処方されましたが、長期間飲むのが不安です。たくさん汗をかく治療法もあるそうですが、有効ですか。(熊本県・O)

 ■答える人 猪又直子(いのまた・なおこ)さん 横浜市立大付属病院准教授(皮膚科)=横浜市金沢区

Questionどんな病気ですか。

Answer運動や入浴、精神的に緊張したり辛いものを食べたりなど、体温が急激に上がり、汗をかくときに発疹が出ます。米粒ほどの小さく赤いもので、長くても1日から数時間で消えてしまうのが特徴です。比較的若い患者が多く、ピリピリした痛みが出ることもあります。

Question発症の原因は。

Answer汗が出るときに分泌されるアセチルコリンという神経伝達物質が影響していることが分かっています。病気のタイプは二つにわかれ、一つは、汗の管の途中が詰まるなどして、皮膚の中に汗が漏れ、汗アレルギーを起こす場合です。二つ目は、汗が出る途中経過に異常があって、うまく汗をかけない場合です。

Question治療法は。

Answer抗ヒスタミン薬を飲む薬物治療で、完治まで平均6~7年です。この薬はアトピー性皮膚炎をはじめアレルギー全般の治療でも長期間使われ、眠気など副作用を抑えた第2世代も登場しています。

Question汗をかく治療法とは。

Answer運動や入浴などで行うハーデニング療法ですね。比較的軽症の場合に、併せて取り入れるか検討します。少し我慢できる程度に汗をかき、汗をかくことに慣れさせて症状を改善させます。例えば、ぬるめのお湯への数分の入浴を数日続け、大丈夫であれば入浴時間を延ばしたり、お湯の温度を上げたりして、徐々に刺激を増やしていきます。

Question誰でも可能ですか。

Answerうまく汗をかけないタイプでは、重い「無汗症」になっていることもあり、熱中症になる危険もあります。主治医と病気のタイプや重症度を見極め、併用するか検討してはいかがでしょうか。

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