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経営統合、強者と強者で 伊奈輝三(16)

:経営統合を発表した伊奈(右)や潮田(左)ら=LIXIL提供経営統合を発表した伊奈(右)や潮田(左)ら=LIXIL提供

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【愛知に人あり】会社は社員の生活舞台 伊奈輝三(16)

 「ちょっとお話があるんだが、一度、会社に伺いたい」

 2000年11月。INAXで社長を16年間務めた後、会長に退いていた伊奈輝三(てるぞう)(75)は、アルミサッシ首位のトステム創業者、潮田健次郎(故人)の自宅に電話をかけた。潮田とは、経営者の勉強会で長年の知り合いだった。

 数日後、東京都江東区のトステム本社。伊奈が話を切り出す。「トステムは持ち株会社をつくる計画があると聞いた。うちと経営統合したらどうか」。潮田は意外そうな表情をみせたが、「トイレ事業はどうにもならん。INAXかTOTOから供給を受けるしかない。相談しようと思っていた」。だが、ことがことだけに「数日、時間がほしい」と引き取った。

 翌日、潮田から電話があった。「統合を早く進めよう」。その後、半年足らずで発表。即断即決だった。

 01年10月、「INAXトステム・ホールディングス」を設立。サッシや便器、タイルなど住宅設備のほとんどを網羅し、連結売上高が1兆円に迫る巨大企業が生まれた。

 INAXの業績は堅調だった。タイルのシェアは国内首位で、財務体質も問題ない。だが、少子化で頭打ちは見えていた。単独での生き残りに限界があるとみた伊奈は、早めに手を打った。

 きっかけは、後任社長の水谷千加古(ちかひさ)(74)がキャッチした「持ち株会社による経営統合が可能になる」という情報だった。合併と違い、共に持ち株会社にぶら下がって統合すれば、相手企業との間に上下関係は生まれにくい。

 中小メーカーと一緒になっても意味がない。シェアが高く、事業の幅を広げられる「強者と強者」の統合にこだわった。

 社内で検討した統合相手は、トステムと松下電工(現パナソニック)。松下電工とは製品の競合が多かった。トステムは少ないうえ、INAXにはない強い工務店の販売網がある。少子高齢化時代は、新築よりリフォームが有望だ。魅力に映った。

 「吸収されるのでは」。社員には不安もあった。買収を重ね、INAXの倍以上を売り上げる大企業を一代で築いた潮田は、剛腕で通っていた。

 新しい社名で、メンツがぶつかり合った。=敬称略

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