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ナゴヤカルチャー

天守物語 パンク歌舞伎に

写真:熱を帯びる「天守物語」の稽古=安野亨氏撮影 拡大熱を帯びる「天守物語」の稽古=安野亨氏撮影

●「ハラプロジェクト」能楽堂で19〜23日

 泉鏡花の名作戯曲「天守物語」。異界の姫と人間の幻想的な恋物語を、役者で演出家の原智彦(69)主宰の演劇パフォーマンス集団「ハラプロジェクト」が、パンク歌舞伎に作り上げた。12月19〜23日、名古屋市中区の名古屋能楽堂で上演する。

 天守物語は白鷺城(しらさぎじょう・姫路城)が舞台。城の天守の最上階には異界の富姫たちが住む。城主・播磨守の鷹(たか)を逃がした罪で切腹を命じられた鷹匠の姫川図書之助が、鷹を捜しに天守へ上って来る。そこで境界を超えた恋が芽生えて・・・。

 パンク歌舞伎に挑むのは、古事記から着想を得た2012年の前作「逆夢」以来。天守物語を選んだのは「端々に武士への批判があることに注目した。地上は主従関係のしがらみと父性。一方の天界は自由と母性。さまざまな対比があり、今日的テーマに満ちあふれている」と原。

 生演奏のオリジナル曲などが舞台を盛り上げるのも、パンク歌舞伎の特徴。ベースやドラムにアジアの民族楽器を加えた自称“雑食パンクオーケストラ”の「タートルアイランド」が演奏する。ほかにも見どころが。鷹狩りをしている人間たちをけちらす体長15メートルの龍が登場する。カップラーメンのカップや布の端切れなどのゴミで作り、皮肉も込めた。

 原は「人によって、いろんな見方が生じるでしょう。人間の魂の物語なので、能舞台にふさわしい芝居に仕上がった」。

 全6回公演で、開演は午後7時ほか。一般は前売り4千円、当日4500円、学生3千円(予約のみ)。ハラプロジェクト(080・4229・4424)。  (小林裕子)

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