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名古屋大学准教授川合伸幸さん 認知心理学

写真:川合伸幸名古屋大学情報科学研究科准教授 拡大川合伸幸名古屋大学情報科学研究科准教授

 進化の過程でヒトの心がどう構築されてきたのかを探り、「本性」に迫る。

 ザリガニが危険を学習する仕組みを調べたり、サルの仲間のマーモセットが、公平さを判断できるか実験したり・・・。2013年には、ヒトの脳波で「仲間外れ」を分析した。

 3人のキャッチボールで数分間、ボールが回ってこないと「痛み」を感じる脳領域が強く反応することを発見。その後は数回ボールが来ないだけで、古い記憶を思い出す領域が反応することも明らかにした。

 ヒトは狩猟時代から集団で生活してきた。「集団から排除されると、生存することも子孫を残すことも危うくなる。仲間はずれを極端に恐れるようになったのでは」と分析する。

 「生きるとは何か」。高校の頃、思春期特有の悩みをきっかけに哲学に興味を持ち、歴史の浅い心理学なら「自分も何かを残せる」と、研究の道に進んだ。

 「心理学を社会に還元したい」。今は、高齢者がなぜ怒りっぽくなるのかなど、加齢に伴う感情制御の変化を調べている。

 ヒトだけが仲間を殺す残酷な生き物だと思ってきた。だが、研究を進めるうち「それではこんなに繁栄しなかった」と考えが変わった。

 「よそ者を排除する一方で、集団を保つために他者に共感し、援助する。進化の過程で善の側面を強めているのではないか」。ヒトの本質は「善」だと考えている。

■川合伸幸さん(49)

 京都市生まれ。04年から名古屋大学情報科学研究科准教授(当時は助教授)。大学院生だった1995年には、阪神大震災で被災地に来るボランティアの人材データベースを設計したことも。

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