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岡崎統合バイオ栗原顕輔さん 人工細胞 

写真:自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンターの栗原顕輔特任准教授 拡大自然科学研究機構・岡崎統合バイオサイエンスセンターの栗原顕輔特任准教授

●化学で「生命」作りたい

 遺伝子を複製しながら自ら分裂、増殖する「人工細胞」を、分子レベルから作り出す研究を進める。「細胞は、突き詰めれば分子で動いている。化学反応で『生命』を作ってみようと思った」

 自然界には存在しない合成分子で、直径10マイクロメートルの球体を作って膜に。その中に大腸菌由来のDNAと、その複製を助ける酵素を入れる。これを「人工細胞」に見立てた。

 熱を加えたり冷やしたりすると、DNAはコピーを作る。その後、細胞のエサに相当する物質を投入すると、膜はこの餌の成分を取り込む形で大きくなり、5分ほどで分裂。二つの球体には、DNAが一つずつ入っていた。2015年には第3世代(孫世代)まで、細胞の増殖に成功した。

 中学生の頃、身の回りにある化学繊維やペットボトルなどを見て「暮らしを豊かにできるのは化学だ」と考えてきた。大学院修了後、企業からは声がかからず、「無職になる寸前で先輩に見いだされて」研究者の道に入った。

 今後は、DNAの配列や長さなどを変えた細胞を作り、酸性やアルカリ性など周りの環境変化への耐性の違いを調べる。その中で細胞が進化したり、淘汰(とうた)されたりする仕組みを研究したいという。

 「研究をやればやるほど生命のすごさを知る。ほかの人が言う定義をすべて満たすような『生命』をゼロから作り出し、あっと驚かせたい」 (月舘彩子)

■栗原顕輔さん(35)

 佐賀県生まれ。14年から岡崎統合バイオサイエンスセンター特任准教授。趣味はカフェ巡り。「お酒が飲めないのでコーヒーを飲みに行く」。学会で訪れた地では必ず喫茶店を探すという。

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