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先端人

名古屋大助教 野田口理孝さん 植物科学

写真:野田口理孝・名古屋大助教 拡大野田口理孝・名古屋大助教

●接ぎ木 食糧危機救う

 野菜や果物は、病害虫に強い品種を台木に「接ぎ木」した苗で栽培されたものが多い。古くから農業で利用されてきた技術で、多大な恩恵を受けてきたが、科学的には謎も多い。

 「同じ仲間の植物同士でなければ接ぎ木はできない」。2013年、タバコ属の植物が異なる種の植物と接ぎ木ができることを発見、この常識を覆した。ナス科やアブラナ科、マメ科など70種類以上の植物とつながることを確認。「長い歴史を持つ技術だが、逆に固定観念も強く、科学者の関心も低かった」

 接ぎ木の組み合わせが増えれば、砂漠などの厳しい環境でも育つなど新品種の苗の開発も進む。特許を出願し、昨年4月、ベンチャーを立ち上げた。交配による品種改良より開発年月を大幅に短くでき、遺伝子組み換え技術と比べ社会にも受け入れられやすい。種まきから接ぎ木までの手作業を軽減しようと、自動化や量産化をめざした樹脂製の小型チップも開発した。

 大学院では、花を咲かせるホルモンの研究に取り組んだ。その後、植物内の情報伝達の仕組みを解明する実験が、接ぎ木の発見へとつながった。

 地球温暖化による異常気象で乾燥やゲリラ豪雨が激化すれば、栄養豊富な土壌が失われ、将来、食糧危機を招きかねない。世界の耕作地の4割が農業に不向きな「ストレス土壌」との指摘もある。「この状況に待ったをかけないと人間社会に未来はない。そこに解決策を提供したい」(西川迅)

■野田口理孝さん(37)

東京都出身。2016年から名古屋大助教。専門は植物科学。起業の仕事が一段落し、研究に専念しつつある。2人の子どもには家庭菜園で植物に親しんでもらいたいが、恐竜などに関心は向かっているそうだ。

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