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ぐるり東海(7)【笠寺通信】

「戸部蛙」よみガエル

写真:復活した「戸部蛙」を持つ富部神社の金原宮司=名古屋市南区呼続4丁目 拡大復活した「戸部蛙」を持つ富部神社の金原宮司=名古屋市南区呼続4丁目

写真: 拡大

●郷土玩具に光当てる富部神社

 茶色の体に背中の模様、短めの手足はどことなくユーモラス。土を焼いてできた素朴なカエルの人形は、かつて東海道の旅人に人気のお土産だったという。

 郷土玩具「戸部蛙(と・べ・かえる)」の由来はダジャレだ。約400年前、戸部城(今の名古屋市南区戸部町)の城主に戸部新左衛門という乱暴な殿様がいた。前を横切るものは何でも無礼打ちにしていた新左衛門の前を、ある日、1匹のトノサマガエルが横切った。

 誰もが斬られると思ったが、新左衛門はカエルの跳ぶ速さに心を奪われ、カエルは手打ちを免れた。この言い伝えから、「命拾いをして無事にカエル」といった願いを込め、瓦職人が粘土でカエルを作り、笠寺観音の参道で売ったのが始まりとされている。

 昭和のころまでは作り手がいたものの、今ではほとんど姿を消してしまった「戸部蛙」。地域の文化を後世に伝えていこうと、新左衛門の慰霊碑がある富部神社(南区呼続4丁目)が復活に力を注いでいる。

 2016年に名古屋の伝統文化を楽しむイベント「やっとかめ文化祭」で、「復刻プロジェクト」がもち上がったのがきっかけ。同神社の金原佳子宮司、陶芸家の栗崎彩子さん、カエルに詳しい作家の山下徳子さんの3人が協力し、試行錯誤を重ねて昔ながらの玩具をよみがえらせた。

 市に残る実物を参考にするなどし、当時の作り方を再現。三河産の瓦素材を使い、約800度で焼くと薄茶色の色合いが出ることを発見した。「東海道沿いの人たちが窯でイモを焼くような温度で作っていたもの。昔は素朴な色合いだったのでは」と金原さん。

 神社では継続して栗崎さんにカエルを作ってもらい、欲しい人に分けている(大1500円、小1千円)。高温で焼いて濃い茶色に仕上がったものもあり、形も表情もそれぞれ異なるカエルたち。金原さんは「神社の歴史とともに地域の歴史を伝えていくことに大きな意義がある」と話している。(中野龍三)

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