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海峡往来真発見

山の幸、海の幸、別格の味 八田靖史

写真:天然キノコたっぷりのポソッタン 拡大天然キノコたっぷりのポソッタン

写真:オニオコゼのダシとセリの香りが重なるセミタン 拡大オニオコゼのダシとセリの香りが重なるセミタン

写真:八田靖史さん 拡大八田靖史さん

 ◇韓国料理ライター・八田靖史

 韓国の南西部に位置する全羅道(チョルラド)は、主要都市である「全州(チョンジュ)」「羅州(ナジュ)」の頭文字から名前を取った。名付けられたのは高麗時代の1018年。当時は「全羅州道(チョルラジュド)」と呼んだ。

 今年は命名から千年という節目の年であり、現在のこの地域を構成する全羅北道(チョルラブクト)と全羅南道(チョルラナムド)、光州(クァンジュ)市の3自治体が協力し、「全羅道訪問の年」と定めて観光客の誘致に力を入れている。

 韓国で「訪問の年」という用語が使われるようになったのは1994年から。ソウルへの遷都600周年を記念し、この年を「韓国訪問の年」としたのが始まりであった。日韓共催のサッカーW杯を翌年に控えた2001年の韓国訪問の年へと引き継がれ、さらに04年からは地方自治体でも盛んに行われるようになった。

 今月上旬、「全羅道訪問の年」に乗った形で、旅行会社と韓国観光公社福岡支社、現地自治体の協力を得つつ、27人の方々と全羅道旅行に出かけてきた。

 3泊4日の日程作りも任されたため、地域の郷土料理ばかりを食べ歩くグルメツアーとして組み立てた。なにしろ全羅道といえば韓国でも「食の宝庫」と一目置かれる地域。山ほどある美食の中から全10回の食事にどう割り当てるか、ああでもない、こうでもないと悩むのは実に楽しい作業であった。

 動線なども考慮しつつ、最終的に選んだのは光州のオリタン(アヒル鍋)、木浦(モッポ)のミノフェ(ホンニベの刺し身)、麗水(ヨス)のケッチャンオデチムフェ(ハモのしゃぶしゃぶ)、光陽(クァンヤン)のプルコギ(牛焼き肉)といった面々である。いずれもその地域を代表する郷土料理であり、また食材や調理法を通じて地域の特徴が見えるようにも心掛けた。

 幸いにもみな好評だったが、その中でも格別の評価をいただいたのが、海南(ヘナム)のポソッタン(キノコ鍋)と麗水のセミタン(オニオコゼ鍋)であった。

 ポソッタンは近隣の山々で店主自らが採った天然キノコのみを使用している。韓国ではマツタケよりも高く評価されるコウタケを筆頭に十数種類を少量の牛肉やタマネギ、唐辛子とともに煮込む。味付けは塩のみとシンプルだが、山ほどのキノコから染み出たダシが驚くほどに深みがある。

 セミタンは地元でとれるオニオコゼをぶつ切りにして、セリや大豆モヤシなどと煮込んだもの。唐辛子とニンニクを効かせたパンチのある味で、そこにオニオコゼのダシとセリの香りが重なっている。

 山の幸と海の幸の違いはあるが、どちらもこれ目当てに本場まで足を運んでほしい逸品。食べてみたい方はぜひとも全羅道へ。

    ◇

 八田さん一行と同じコースのツアーは10、11月にも予定されている。詳細は阪急交通社(092・722・0808)の「全羅道ぐるり旅」係。

 (次回の筆者は韓国・東国大大学院生の成川彩さん。10月13日の掲載を予定しています)

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