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みちのく経済【挑む】

「適材適所」 障害者レストラン

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 ●アップルファーム社長(仙台市) 渡部哲也さん(48)

 若い時は頭の中はお金と名声のことばかり。商売をしても挫折の繰り返しでした。30代後半に始めた、たい焼き店で発達障害の青年を雇ったことで考え方が百八十度変わり、従業員の7割が障害者のビュッフェレストラン「六丁目農園」の成功につながりました。

 その青年は手先が器用でたい焼きを焼くと絶品。熱中すると、のべつまくなしにおしゃべりする問題行動もなくなります。障害者は光の当たる場所に出ることは少なく、劣等感を抱いてしまいがちですが、環境さえ整えれば力を発揮することに気づきました。

 そこで彼らにたくさんの雇用の場をと、2010年11月に仙台市若林区に六丁目農園の1号店(本店)を開業。約40人が障害者で、精神障害者が6〜7割、知的障害者が約3割です。ビュッフェにしたのは、接客など臨機応変な対応が苦手なため。調理や料理の盛りつけなどでは、実にきびきびと働いてくれています。

 震災の時は津波がすぐそばまで来ました。店を再開するまでの約1カ月は支援物資を被災者のもとに送る仕事に障害者も携わりました。お金を稼ぐだけでなく人のために働けた喜びをかみしめていたようです。

 口コミで評判が広がったのか、町はずれなのに常に満席で、企業として社会貢献と収益性のバランスが取れていると感じます。泉区に2号店も出し、名取市にも障害者と被災者が働くレストラン「アタラタ」を出店しました。

 25日には蔵王町に農地を併設した3号店を開きます。障害者と無農薬のコメ作りに本格的に挑戦します。

 ◆わたなべ・てつや 宮城県多賀城市出身。二宮尊徳が幸せをたらいの水に例えた「水は引き寄せると逃げていく。向こうに押しやると返ってくる」という話を大切にしている。

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