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みちのくワイド

特産食材で焼酎造り

写真:米焼酎「ねっか」を手にする脇坂斉弘さん=福島県只見町 拡大米焼酎「ねっか」を手にする脇坂斉弘さん=福島県只見町

写真:1日に2回、もろみの温度を測る。香りを豊かにしたり、適切なアルコール度数にしたりするためには、適温を保つ必要がある=福島県只見町の「ねっか」 拡大1日に2回、もろみの温度を測る。香りを豊かにしたり、適切なアルコール度数にしたりするためには、適温を保つ必要がある=福島県只見町の「ねっか」

 ●地元農家の振興も期待/福島はコメ、青森では長芋…

 日本酒のイメージが強い東北で、焼酎造りに力を入れる酒蔵がある。地元の特産を使うことで、農業の振興にもつなげたい考えだ。

 ●60%まで精米

 福島県只見町。先月下旬、合同会社「ねっか」が拠点を置く古民家の倉庫を訪れると、もろみが入ったタンクが並んでいた。ぷくぷくと泡をたてながら発酵し、甘い香りが建物内に充満している。造っているのは米焼酎だ。

 農家らが合同会社を立ち上げ、米焼酎「ねっか」を造り始めたのは2016年。コメを使うことにしたのは、只見町の特産だからだ。

 税務署は過当競争を防ぐため、日本酒や焼酎の新規免許の発行に制限をかけている。地元の特産品を使った本格焼酎に限定して免許の申請をすれば、許可されやすかった。

 「ねっか」の特徴は精米の割合。米焼酎の多くは精米歩合90%程度だが、「ねっか」は60%。削る分だけコストは高くなるが、香りが豊かになるという。60%は日本酒の吟醸酒と同じ程度だ。

 昨夏の国際品評会「IWSC」では、国内外の約80点が出品された焼酎部門で銀賞を受賞した。昨年は県内を中心に2万本を出荷したが、各店で品切れ状態が続く。福島市にある県観光物産館の担当者によると、焼酎の中では一番人気で、入荷してもすぐに売り切れるという。

 春から秋までは会社が借りている田んぼでコメ作り。収穫したコメを使い、10月から焼酎造りを始める。日本酒の蔵元で働いていた脇坂斉弘(よし・ひろ)さん(43)と農家4人を中心に作業してきた。

 脇坂さんは「焼酎造りに参加する農家をもっと増やしていきたい。焼酎が売れて農家の収入が増えれば、新規就農者も増えるはず」。町内で増えつつある耕作放棄地を農地に戻したいと考えている。

 ●「規格外」使う

 青森県六ケ所村では村の特産、長芋を使った焼酎「六趣」が人気だ。口当たりが軽く、飲みやすいのが理由という。

 「新たな特産品を」との狙いで、1990年ごろから焼酎造りが始まった。現在、年間8万本を生産するが、店頭では売り切れが続出。インターネットで買おうと思っても、抽選の倍率が3〜4倍になるという。

 長芋栽培では少しでも傷が付いたり、小さかったりするものは売り物にならず、廃棄される。そんな長芋も焼酎造りになら使える。JAゆうき青森の担当者は「今まで捨てていたものが、農家の収入にもつながる。ありがたいことだ」と話す。

 日本酒造組合中央会によると、日本酒の製造が盛んな東北地方では焼酎を造る蔵は少ない。しかも、日本酒の製造過程で出た酒かすや、日本酒に使わない部分で米焼酎を造る蔵がほとんどだった。「ねっか」のように一から米を削って造る焼酎や、米以外の焼酎はあまりなかった。

 ただ、00年ごろから始まった焼酎ブームを機に、様々な地元の食材を使って焼酎を造る蔵や販売する会社が増えた。青森県では根菜のヤーコン、秋田県ではふきのとう、山形県では県内で生産が盛んなそばを使った焼酎が造られている。(石塚大樹)

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