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09月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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いま伝えたい「千人の声」

福島から2

写真:佐藤智之さん 拡大佐藤智之さん

写真:渡部裕樹さん(左)、洸樹さん 拡大渡部裕樹さん(左)、洸樹さん

写真:吉田耕さん、善子さん 拡大吉田耕さん、善子さん

 ●富岡町、佐藤智之さん(50) 

 富岡には戻らない。でも、3年前に仮設住宅から引っ越した今の県営団地は狭く、お年寄りが多く近所づきあいもない。引っ越したいけど先立つものが必要。高血圧や耳鳴りなど体調が悪く、仕事を探せていない。かみさんは介護福祉士の資格を取って働いていて、立派だよ。東京五輪ではJヴィレッジ(楢葉町、広野町)でサッカーをやってほしい。東北でやれば復興の兆しをアピールできるし、ちょっとした希望になるんじゃないの。=郡山市

 ●大熊町、会社員渡部裕樹さん(40) 

 震災当時中学生だった娘は就職し、息子も高校3年生。子どもたちには自分の人生を歩んでほしい。そのために「実家」を提供したいと思い、2年半ほど前にいわき市に家を建てた。仮設住宅を出てからは、避難者というよりも「いわきに住んでいる普通の人」と感じている。特に子どもにとって、7年は長い。みんな第二の人生を送っている。時間が経てば経つほど、町に戻って一からやり直すのはきついと思う。

 長男の高校3年洸樹さん(18) 

 この春、いわき市で就職する。慣れない東京などに出るよりも、ずっと住むなら地元がいい。双葉町のチームで野球を始めた小学5年の時に震災があり、避難先の会津やいわきの高校で野球をしていた。この春、双葉町のチームの方から誘われ、社会人チームに入ることになった。お世話になった人とまた一緒に野球ができるのが楽しみだ。=いわき市

 ●楢葉町、吉田耕さん(70) 

 4月に地域の神社のお祭りをする。震災後、おみこしを出して本格的にやるのは初めて。近所の人は散り散りになってしまったし、避難先から戻った人も少ない。区長として準備に関わるので大仕事になるが、祭りで地域の絆やつながりがまたできると思うので、楽しみだ。

  妻善子さん(62)

 いわき市で仕事があるので、行ったり来たりの生活。震災前に自宅や近くに住んでいた子どもや孫は離れて暮らしているし、夫の退職金をつぎ込んで始めたお総菜屋も再開は難しい。思い描いていた生活とは変わってしまった。近所でも若い人は戻らず、子どもの声が聞こえない。でも楢葉の家に戻ってくるとのんびりした気持ちになる。人も温かい。楢葉の良さを忘れず、少しずつ、人が戻ってきてくれたらいい。

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