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09月16日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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高校野球【「100回目の球児たち」】

努力家の兄 刺激を受けた弟

写真:鈴木琉星君=いずれも二本松市榎戸1丁目の二本松工業高校 拡大鈴木琉星君=いずれも二本松市榎戸1丁目の二本松工業高校

写真:鈴木啓吾君 拡大鈴木啓吾君

 ●二本松工 兄・鈴木琉星君/弟・鈴木啓吾君

 春の県北支部大会。二本松工業高校(二本松市)の左翼手、鈴木琉星(りゅうせい)君(3年)は頭上の打球を追いかけ、手を伸ばした。

 直後、鈍い音をたて、左翼フェンスにぶつかった。心配する浅尾哲哉監督(47)に、琉星君は出場し続けると言い張った。その回は守ったものの、次の攻撃で交代。試合後、検査で左手首を骨折していたことが分かった。

 「本当に愚直だよなあ」と浅尾監督。先崎亮主将(3年)も「どんな練習でも全力で取り組む」と評する。

 昨冬の練習。毎日の腹筋とスイングの回数を各自で決めるようにしたところ、琉星君は各500回に決めた。他の選手は平均150回ほど。「少し多すぎましたね」と笑うが、最後までやり抜いた。

 ●競い合い チームに活気

 そんな琉星君は身近にライバルがいる。弟の啓吾(けいご)君(2年)だ。

 2人は小学生から同じチーム。ひとつ年下の啓吾君だが、常に琉星君とともにレギュラーだった。

 二本松一中の時。初めて経験する変化球に、琉星君はタイミングを合わすだけで必死だったが、啓吾君は上手に引き付け、はじき返した。

 何でもできる弟が、ずっとうらやましかった。「でも、できないならやるしかない」

 二本松工で自由参加の朝練習に、琉星君は欠かさず参加した。夕食では白米2合を食べ、終わるとまたバットを振った。

 啓吾君から見て、兄はチーム一の努力家。尊敬もしている。だが、「兄のようにはなれないし、なりたくない」と思っていた。

 啓吾君は朝礼に間に合う時間にゆっくり起きる。帰宅後はテレビを見たり、スマートフォンを触ったり。自主練習している兄が気にはなるが、部活の練習だけで結果は出ているし、大丈夫だと考えていた。

     □

 6月の練習試合。内野手の啓吾君は低めの変化球に手を出し、2打席連続で三振。フォームが崩れ、全く打てなくなった。初めて経験する不振。悔しくて、涙があふれた。

 翌週の朝練習。グラウンドに啓吾君の姿があった。最後の夏に挑む先輩たちの足を引っ張りたくないという気持ちが大きかった。「でも、兄の影響も少しはあるかな」

 そんな啓吾君の変化を浅尾監督は「センスに、ひたむきさが加わってきた」と見る。

 けがから復帰した琉星君も「弟に負けない結果を出したい」。競い合う兄弟がチームに活気を与えている。

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