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高校野球【第100回全国高校野球選手権記念大会】

聖光 接戦振り切る

 ●いわき海星 あと1点及ばず/岩崎智弥投手・快進撃の立役者

 いわき海星の岩崎智弥投手(3年)はマウンド上で時折、帽子をとり、内側に目をやる。「お守りを入れています。仲間のことを思い出して、やってやろうって気持ちになるんです」。大会1週間前に部員全員でいわき市の金刀比羅神社に行き、必勝祈願をしたお守りだ。

 岩崎君はここまで登板した4試合を完投。低めへの制球力を武器に、快進撃の立役者になった。

 だが、聖光学院の打線は威圧感が違った。一回、2四球と二塁打でいきなり2点を失う。「低めのボールも見極めてくる。焦った」

 ベンチに戻ると、捕手の滝口海斗君(同)が近寄ってきた。「お前が打たれても誰も文句言わない。思いっきり投げろ」

 「あのひと言で楽になった」と岩崎君。二回以降は本来の投球を取り戻した。何度も得点圏に走者を背負うが、その度にお守りを見つめた。

 岩崎君は昨秋、大会で打ち込まれ、野球をやめようと思ったことがあった。1週間ほど練習を休むと、仲間が家まで来て、手紙を置いていった。「待ってるよ」「一緒に野球やろうぜ」。手紙にはそう書いてあった。

 九回、1点差まで追い上げたが、試合終了。その瞬間、涙が止まらなかった。「勝ちたかった。でもここまで来られたのは仲間のおかげです」(小手川太朗)

 ●聖光土壇場で試練/衛藤慎也投手、攻めの投球

 12連覇を狙う聖光学院に土壇場で試練が待っていた。

 九回2死一、二塁、いわき海星の草野弘雅君(3年)はファウルフライを打ち上げた。だが、一塁手と捕手が交錯して落球。その後、草野君が二塁打を放ち、聖光学院は1点差に迫られた。

 マウンドは六回途中から登板したエースの衛藤慎也投手(同)。いわき海星の追い上げに球場の雰囲気は一変した。その時、衛藤君に応援席にいる野球部の仲間からの声が届いた。「打たれてもOKだ。大胆に行け」

 攻める気持ちを込めてスライダーを投げると、打球は遊撃手の田野孔誠君(同)へのフライになった。捕球を確認した衛藤君の目から思わず涙が流れた。「ナイスピッチ」。整列に向かう衛藤君の肩をたたきながら、田野君が声をかけた。

 試合後、笑顔に戻った衛藤君は「こんな苦しい試合を経験できたのは良かった。決勝も投げろと言われたら、喜んでいきます」と話していた。(戸松康雄)

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