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高校野球【第100回全国高校野球選手権記念大会】

福島商 序盤食らいつく

 ●「仮想・聖光の左腕」対策/阿蘇航新主将、打撃投手の仲間に感謝

 春の県大会後、「打倒聖光学院」をチームの目標に掲げた福島商。左打者がずらりと並ぶ打線にとって、聖光学院の左腕・高坂右京投手(3年)の攻略が課題だった。球の出どころが見づらく、内角の直球に詰まらされることが多かったからだ。

 頼りになったのは、遠藤槙君(同)だ。高坂君と同じ左の横手投げだ。全体練習後もグラウンドに残り、阿蘇航新主将(同)ら左打者の打撃投手を務めてくれた。「内角の厳しい所をズバズバ攻めてくる。おかげで左投手の内角の見極めができるようになった」と阿蘇君は感謝する。

 遠藤君は福島大会のメンバーに入れなかった。阿蘇君は「俺たちが甲子園に連れて行く。甲子園に行ったら、一緒にベンチに入ろう」と声をかけた。

 「あの一言で、チームのためにできることをしようと決めた」と遠藤君。試合で見た高坂君の投球フォームを思い出し、少しでも近づくよう練習した。

 決勝の後、真っ赤な目をした遠藤君に近寄った阿蘇君は「お前のおかげで打てたよ。ありがとな」と話し、手を差し出した。(小手川太朗)

 ●攻略奏功 2点差詰め寄る/関根紀君「甲子園、現実の目標に」

 三回、打席に立った福島商の関根紀君(3年)は、聖光学院・高坂右京投手(同)の攻略法を思い返した。外の球を呼び込んで、バットを振り下ろすだけ―。

 対策の通りに初球を振り抜くと、右中間を破る二塁打になった。武藤球太君(同)の中飛の後、渡辺烈也君(同)が左翼への二塁打を放ち、関根君が生還。2点差に詰め寄った。

 聖光学院には昨秋、今春と続けて大敗した。勝つためには、守りでリズムをつくり、接戦に持ち込む。夏に向け、チームはノックに多くの時間を割いてきた。その成果は五回に表れた。

 点差は4点に広がり、これ以上の失点は避けたい場面。ヒット性の鋭い打球を三塁手の関根君が2度にわたり好捕。得点を許さなかった。

 福島商が福島大会で最後に優勝したのは2000年。関根君たち3年生の多くがこの年に生まれた。野球部に入部後、仲間と「何かの運命かもしれない」と盛り上がった。愛用するグラブの内側には「苦しまずして栄光なし」との言葉を刻んだ。足のけがも乗り越えてきた。

 一昨年は初戦敗退。甲子園は想像もできなかった。昨年は準決勝まで進んだ。そして18年ぶりの決勝。「甲子園は夢じゃなくて現実の目標になった」と関根君は言う。

 試合後、泣き崩れる仲間を関根君は励まし続けた。「3年間、本当にやりきったので悔いはない。だから涙は出ません」。笑顔で球場を後にした。(内山修)

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