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みちのくワイド

「山形ヤタイ」で広がる活用

写真:山形ヤタイを開発した追沼翼さん 拡大山形ヤタイを開発した追沼翼さん

写真:地元で作られた木工品や和小物を並べた山形ヤタイ=北海道江差町 拡大地元で作られた木工品や和小物を並べた山形ヤタイ=北海道江差町

写真:(左)山形ヤタイを使った活動を説明する桜井陽さん=岩手県 (右)山形ヤタイで自社製のこうじ製品を販売する鈴木百合子さん=秋田県 拡大(左)山形ヤタイを使った活動を説明する桜井陽さん=岩手県 (右)山形ヤタイで自社製のこうじ製品を販売する鈴木百合子さん=秋田県

 ●手軽でおしゃれ 東北の学生開発/街づくり にぎわいに一役 

 東北の学生が開発した簡易屋台が、街づくりに一役買っている。生まれた場所から「山形ヤタイ」と名付けられ、作るのも使うのも手軽で雰囲気もおしゃれ。東北だけでなく、北海道や東京、西日本のイベントでも活用され、街づくりに携わる人たちをつなぐツールにもなっている。

 ●簡易屋台を改良

 9月の三連休、北海道江差町のまち歩きイベントに「山形ヤタイ」がお目見えした。漆塗りの箸や桐のげたなど、地元の工房で作られた和の小物などが並んだ。イベントに携わったまちづくりプランナーの中島晶子さん(45)は「シンプルな構造ですが、従来のテントの屋台とは違う華やかな雰囲気」と話した。

 山形ヤタイを考案したのは東北芸工大(山形市)の大学院生の追沼翼さん(23)と同級生だった堀内敦央さん。仙台で作られていた簡易屋台を改良して2017年1月に開発した。コンセプトは「ホームセンターで手に入る材料で作れる」だ。

 高さ約2でメートル幅約1・5メートル。角材や板を切り、シャフトの穴を開けて組み立てる。ホゾを作る必要もなく、製作時間は2時間程度。材料は1万5千円から2万円ほどで済む。人通りの減った商店街などに出店し、にぎわいを取り戻せないかと考えた。

 山形のイベントなどで使用するうちに、雑誌や建築誌で取り上げられ、広く知られるようになった。追沼さんたちは岩手や秋田のほか、愛媛や島根、東京など約10カ所に招かれて山形ヤタイを製作。作り方を学んだ人たちが自ら製作する動きもあるといい、追沼さんは「全国で20カ所ぐらいに広がっている」と話す。

 ●新しい交流生む

 山形ヤタイに注目しているのは、若い世代を中心にコミュニティーづくりや街おこし活動に携わる人たちだ。岩手県一関市では今年5月、追沼さんを招いてワークショップを開き、ヤタイ3台を作った。招いたのは20代の約20人で作る街おこしグループの「TAKU。」。貸し出された分も含めて10回ほど、婚活イベントや福祉施設のまつりなどで屋台カフェや弁当販売などに活用した。

 代表の桜井陽さん(26)は大卒後に宮城県庁に勤務したが、「地域に関われる仕事がしたい」と退職して一関に戻った。いまは市の地域おこし協力隊員として活動している。「山形ヤタイは人目を引くので、人が集まり、コミュニケーションのツールにもなる」と桜井さん。人通りの少なくなった商店街に、にぎわいを呼び戻す「マルシェを開くのが夢」という。

 山形ヤタイは地域の交流の輪も広げている。秋田県横手市で和食店を営む鈴木百合子さん(45)は昨年8月にワークショップを開き、山形ヤタイを6台製作した。作ったヤタイを市内や近隣のイベントなどに貸し出したことなどを縁に、お互いのイベントに参加し合うようになったという。鈴木さんは「ヤタイを一緒に作ったり、使ったりすることで、新しい交流が生まれている」と話す。

 追沼さんは今年7月、自らの会社「OF THE BOX」を立ち上げ、山形ヤタイを活用したまちづくり活動に本格的に取り組む。自治体からも問い合わせや相談が持ち込まれるようになった。「ヤタイは使い方が重要。地域活性化につなげたい」と期待する。

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