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戊辰戦争150年

会津の隣 2藩が選んだ道

写真:朝廷から贈られた菊花紋章四方旗を前に話す鶴巻康志さん=新潟県新発田市中央町4丁目の市立歴史図書館 拡大朝廷から贈られた菊花紋章四方旗を前に話す鶴巻康志さん=新潟県新発田市中央町4丁目の市立歴史図書館

写真:展示品を解説する佐藤正三郎さん=山形県米沢市丸の内1丁目の同市上杉博物館 拡大展示品を解説する佐藤正三郎さん=山形県米沢市丸の内1丁目の同市上杉博物館

 ●新発田藩と米沢藩 城下町で展示会/交戦・同盟 京都での情報収集に重点

 奥羽越列藩同盟から新政府軍に転じ、会津藩と銃火を交えた越後・新発田藩。会津藩への降伏案提示など戦争回避の模索を続けた末に、同盟軍の中核として戦った米沢藩。会津と接する2藩の城下町で、それぞれの藩の判断や行動を伝える展示会が開かれている。両藩に共通するのは、京都での情報収集活動に重点が置かれていたことだ。

 新潟県新発田市に今年開館した市立歴史図書館で企画展「戊辰戦争150年 新発田藩 新たな時代との出会い」が開かれている。

 越後の戦いの最中に新政府軍についた新発田藩は、会津などで長く「裏切り」と評されてきた。しかし、同図書館の鶴巻康志さん(53)は「様々な情報をもとに、ぎりぎりの選択をして城下が戦火に巻き込まれることを防いだ。この判断は後世に誇るべきことだと思う」と話す。

 情報収集の一端をうかがわせるのが「窪田平兵衛在京日記」。京都で他藩の藩士や公家らと交流して、そこで得た情報を国元や江戸藩邸に送り、朝廷に藩の考え方を伝える役も担った家老窪田平兵衛の日記だ。

 この文書を解読し、活字にした新発田古文書解読研修会の大沼長栄会長(69)は、10代藩主溝口直諒(なお・あき)が隠居後、尊王の考え方を説いた本「報国説」をまとめたことを挙げ、「新発田藩では朝廷を尊ぶ気持ちが領民まで浸透していた。『裏切り』ではなく、元から尊王の思想が強かったのだ」と話した。

 山形県米沢市の同市上杉博物館で10月20日、特別展「戊辰戦争と米沢」のギャラリートーク(展示解説)が行われた。学芸員の佐藤正三郎さん(35)は約50人の参加者に「戊辰戦争のリアルな側面を見ていただきたい」と語りかけた。

 米沢藩では甘粕継成(つぐ・しげ)や宮島誠一郎、雲井龍雄といった人物が活躍。情報を集めるだけでなく、和平工作を図り、奥羽諸藩による同盟構想を煉り上げる。

 特別展では、これらの「外交戦」に関する史料のほか、戦場の息子にあてて父親が書いた手紙、「病院隊」として従軍した医師の日記も公開されている。城下から約7キロ離れた村に残された記録には、矢継ぎ早に代官所から農兵や人夫、物資、資金の提供を求められたことが示されていた。

 佐藤さんは展示の狙いについて「兵士やその家族の心情、村への影響など、普通の人たちにとって戊辰戦争は何だったのかを考えてほしい」と話していた。

 新発田市立歴史図書館の展示は12月24日まで(毎週月曜休館)。米沢市上杉博物館の特別展は11月18日まで。(戸松康雄)

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